新刊『村上春樹のエロス』店頭発売開始です!
新刊『村上春樹のエロス』店頭発売開始です!
アマゾンではどうやら在庫が間に合っていないらしく、届くのに日数がかかってしまって申し訳ありません。
書店で見かけたらぜひ、お求めくださいますよう、お願い申し上げます。
以下、お知らせです。
【村上春樹の暴力と性描写は、それが目的ではなく、小説表現の手段なのだ。(本文より)】
1Q84book3は、幼なじみの二人が結ばれる純愛物語?
村上春樹が、本当に語りたかったのは、父と子の和解の物語?
ふかえりと分身は、『1973年のピンボール』の双子なのか?
新刊!
『村上春樹のエロス』
土居豊 著
KKロングセラーズ刊
1300円(税別)
アマゾン↓
2010年6月20日、全国書店にて発売開始
【内容について】
村上春樹のミリオンセラー小説『1Q84』への賛否両論は、現代日本文学の縮図ともいえる。村上作品の作風の変化がもつ意味を、「エロスとタナトス」、つまり、セックスと暴力に焦点をあてて解読したい。本書では、村上作品の性描写や暴力描写がどのようなものなのか、また、どういう意味をもつのかを考える。その上で、改めて『1Q84』ブック3を解読していく。
【目次】
1.村上春樹の暴力と性描写は本当に過激か?
2.村上春樹をバイオレンスで読み解く
(1)暴力描写の出現~『ねじまき鳥クロニクル』
(2)執拗なまでの暴力へのこだわり~『海辺のカフカ』
(3)安易な暴力小説?~『1Q84』ブック1、2について
3.村上春樹をセックスで読み解く
(1)村上作品と性描写
(2)性描写の必然性~『スプートニクの恋人』
(3)過激なセックス小説?~『1Q84』
4.村上作品の性描写を解読する
(1)『ノルウェイの森』の場合
(2)『ねじまき鳥クロニクル』の場合
(3)『海辺のカフカ』の場合
(4)『1Q84』の場合
5.村上春樹のエロスとタナトス
(1)『ノルウェイの森』/村上龍/ジョルジュ・バタイユの「供儀」
(2)転機となった『心臓を貫かれて』の翻訳
(3)「トラウマのクロニクル」
(4)「激しい愛と、激しい暴力」というテーマの浮上
(5)儀式殺人、あるいはサカキバラセイト
6.エロスとタナトス/井戸を掘ること~『1Q84』ブック3解読
↑ここまで