映画「ウルヴァリン」 | 作家・土居豊の批評 その他の文章

映画「ウルヴァリン」

映画「ウルヴァリン」
http://movies.foxjapan.com/wolverine/

ヒュー・(ローガン)・ジャックマン演じるミュータント「ウルヴァリン」誕生の物語。いわずとしれた、『Xメン』のファーストストーリーだ。
シリーズものの醍醐味として、ストーリーのつじつまが、見事に合った瞬間がある。
この映画も、実に丹念に、Xメンシリーズのストーリーの伏線を再構築して、ファンを楽しませている。
反面、このシリーズを見たことがない観客には、いまひとつ、話の面白さが伝わらないかもしれない。
主演のジャックマンは、もはやこの役しかできないのではないか?と思えるぐらい、はまり役だ。実生活でも、手の甲から爪が伸びてきているかも?
しかも、当然予想されることながら、このシリーズはまだまだ続編がありそう。
ハリウッドは、この手のマンガ原作ものを、ものすごい大金をかけて極上のエンターテイメントに仕立て上げるのが、ほんとうにうまい。
日本映画は、まだまだそういう面では、中途半端だ。マンガやアニメの実写化で、成功したものをまだみたことがない。
Xメンシリーズに対抗して、どなたか「サイボーグ009」を実写化きてくれませんか?