関西文学52号 | 作家・土居豊の批評 その他の文章

関西文学52号

以前、編集委員をさせてもらっていた文芸雑誌の最新号が出た。「戦後60年の文学」という特集を私が担当して、新旧の優れた書き手の方々に原稿を寄稿していただいた。篠原一氏にも、「ライトノベル論」を依頼して、すぐれた論考をいただいた。
もちろん、近頃ニュースになっている篠原氏の盗作問題は承知している。原稿依頼したのは、氏の盗作が問題になる前だが、氏がすぐれた書き手であることには変わりはない。
現在、盗作の件に関しては、掲載誌の「すばる」が謝罪を載せている。しかし、篠原氏自身の言葉はない。願わくば、ご自身で読者や社会に対して、きちんとご説明をなされますことを。
10月7日