夏の風物詩 | 作家・土居豊の批評 その他の文章

夏の風物詩

今日の午後は、突然の激しい雷雨で、あっという間に、ベランダの洗濯物がずぶぬれになってしまった。せっせと取り入れているあいだにも、稲光が光り、ズドドーン、ビキバキ、といかずちが鳴り響いた。
洗濯物を部屋に干し直して、やれやれと冷たい麦茶を飲んでいたら、すごい稲妻が間近で光ったと思う間もなく、ドッシーン、と至近のどこかに雷が落ちた。とたんに、どこかの自動車の警報装置がキュオンキュオン、ピキーンパキーンとけたたましく鳴り始めた。車にでも落ちたのだろうか。
まあ、おかげで夕方からめっきり涼しくなった。昨日、全国一の暑さを記録してしまった当地としては、大いに歓迎すべき夕立だった。もっとも、雷が落ちた?車の持ち主は怒り心頭だろうけれど。
その夜、遠く梅田のそらから、どーんどおーん、と遠雷の音が伝わってきた。こちらももう一つの風物詩。淀川の花火である。夏を満喫した一日だった。
8月6日