ロンドンのテロ | 作家・土居豊の批評 その他の文章

ロンドンのテロ

友人が滞在中のロンドンでテロとのニュース。あわてて安否確認のメールを送ろうとしたら、あちらから先に連絡ありで、一安心。
しかしながら、あらためて、「テロとの戦い」は依然続行されてるのだと実感した。日本にいると、どうしても、日々の平穏な暮らしに、今が「戦時」だなどとはとうてい思えない。
実際、日本人も、日本政府も、戦時下にあるなどとは思っていないだろう。
こういうとき、村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』にでてきた羊男のせりふが頭をよぎる。「じゃあ、まだ次の戦争は始まっていないんだね?」
いや、とっくに始まっているのかもしれない。そんなことを、よく発言する人もいた。しかし、どうだろう?戦争は、まだ始まっていない。今ならまだ間に合う。そう考えるのは、甘いのだろうか?
7月7日 七夕の夜 おそらく世界平和を祈る短冊も笹に結び付けられたであろう日に。