(近日発売予定)総合マンガ誌「キッチュ」第七号に土居豊も短編小説を寄稿しています | 作家・土居豊の批評 その他の文章

(近日発売予定)総合マンガ誌「キッチュ」第七号に土居豊も短編小説を寄稿しています

呉ジンカン編集長の総合マンガ誌「キッチュ」第七号、ワイズ出版創刊号が年内に発売される予定とのこと。

 


土居豊も短編小説を寄稿しています。
タイトルは、『オレンジ ~Motojiro Kajiiに捧ぐ~』
なんと、イラストは、漫画家ムライさんが描いてくれました!

 

※※ムライ『砂海の娘 CAT IN THE CAR』(タツミコミックス)
https://www.amazon.co.jp/砂海の娘-CAT-CAR-タツミコミックス-ムライ/dp/4777815684

 

 


今号も、まさに錚々たるビッグネームと、新進気鋭が並んで載っているのが実に面白い!
呉さん自ら取材したインタビュー記事も、ガロや、台湾近代漫画についてなど、興味津々。
刊行イベントなども準備されていると聞きました。せっかく自作が掲載されているので、私も営業に走ります!
発売されたら、ぜひお手にとってくださいね。いや、発売前から、ぜひぜひご予約をお願い申し上げます!

 

※総合マンガ誌「キッチュ」第七号、ワイズ出版創刊号

http://studiokitsch.info/honshi_07.html

 

 

さて、
この「キッチュ」7号に掲載の土居豊の短編「オレンジ ~Motojiro Kajiiに捧ぐ~」とは?
タイトルにある通り、小説家・梶井基次郎の名作「檸檬」へのオマージュです。
あの小説では、レモンは心象風景の比喩のように、爆弾に見立てて丸善の棚に置かれるのですが、
いまや、本当のレモン爆弾?が、いつ何時、日本の書店の店内で爆発しないとも限らない物騒な時代です。
今回の私の短編「オレンジ」では、レモンの代わりにオレンジが爆弾の役割を果たします。それも、生のオレンジではなく、オレンジの代理品に過ぎません。けれど、その代用品、大量生産品は、ある偶然によって、一国の運命を狂わせることになり、そこから歴史の歯車は、がっちりと噛み合って、やがて…
さて、この短編、私にとっては、久しぶりに書いたSF、一種のスラップスティックス的な小品です。
長らく、SF的な短編を書いていなかったのですが、これを書いているうちに、自分が10代の頃、しきりに書いていた筒井康隆ふうのSF短編を思い出しました。
高校生だった昔から、筒井康隆をはじめ、小松左京、星新一など、SF小説の愛読者だった私は、授業中、退屈するとよく、ノートの一番後ろに、思いついたSF小説のアイディアを書き留めておいたり、授業をさぼって図書室で小説を書いたりしていたものです。
あのころの授業ノートは、とっくにどこかに無くしてしまったのですが、昭和後期生まれの少年がつれづれなるままに書きつけた小説のアイディアを、もし手元に取り戻せるなら、時間を遡って取りに行きたい、そんな気分で、「オレンジ」を書きました。

 

 

※土居豊の旧作小説、あれこれ

 

2014年12月4日毎日新聞夕刊(大阪版)に土居豊の掌編小説『傘』が掲載

 

http://ameblo.jp/takashihara/entry-11960832237.html

 

このコーナーには関西ゆかりの作家たちが登場してます。
※綿矢りさ、西加奈子、柴崎友香、有栖川有栖、難波利三、眉村卓、黒川博行など、挿絵はアジサカコウジ。
畏れ多くも、拙作をこのコーナーに掲載していただけました。
掲載作『傘』は、タイトル通り、傘がモチーフの童話的な物語です。
夕刊の小説にふさわしいような、ハートウォーミングな小説を書いてみました。

 

 

 

 

※土居豊 作 伝奇ロマン『かぶろ 平家物語外伝1』(AmazonPOD版 グッドタイム出版刊)
本作は、古典文学として語られた『平家物語』の裏側に、ひそかに伝えられた異能の集団の物語です。平清盛が少年たちを大勢集めて、密偵のようにして使っていたのだ、というお話です。清盛が率いた「禿」とは、実に怪異な、いや、妖異のような集団だと感じられました。
彼ら「禿」の少年たちは、いったい何者だったのでしょう?
彼らは、どんな出自だったのか? その後起こる源平合戦の中ではどんな役割を担ったのか? そうして、平家が滅んだあと、少年たちはどうなったのか?
全ては謎に包まれています。

 

http://www.amazon.co.jp/dp/4907319053/ref=la_B00491B5TQ_1_11?s=books&ie=UTF8&qid=1409966446&sr=1-11

 

【電子書籍版】
https://www.amazon.co.jp/かぶろ%E3%80%80平家物語外伝1-土居豊-ebook/dp/B00ANYK3AU/ref=la_B00491B5TQ_1_13?s=books&ie=UTF8&qid=1475928178&sr=1-13

 

 

 

 

※青春小説『1989年』 土居豊 作
「まだポケベルもケイタイもなく、インターネットが夢物語だったあの頃、僕らは心の底から怖れていた、あの予言を…。ジャズハウス「ピカソ」を軸に織りなされる現実と夢想を往き来するような不思議な感覚の物語。」

 

https://www.amazon.co.jp/1989年-土居豊-ebook/dp/B00ABV1M28/ref=la_B00491B5TQ_1_14?s=books&ie=UTF8&qid=1475928178&sr=1-14

 

 

 

 

 

Amazon著者ページ
http://www.amazon.co.jp/-/e/B00491B5TQ