食育?でいじめ対策???開いた口がふさがらない
食育?でいじめ対策???開いた口がふさがらない
※「国が部活ガイドライン、加害生徒に懲戒 いじめ・体罰で教育再生実行会議が提言へ」(産経2013.2.26)
報道で、「教育再生実行会議」(座長・鎌田薫早稲田大総長)が取りまとめたいじめ対策と体罰防止に関する提言、とやらを知った。
肝心要のいじめ対策だが、基本法を制定するというのがあるのは、まだいいとして、「道徳の教科化」「食育」でいじめを防ぐというのを知り、開いた口がふさがらなくなった。
「いじめに関しては、相談体制や被害者支援のあり方を定めた基本法の制定や「道徳の教科化」に加え、食生活の乱れや保護者らの立ち振る舞いが加害児童・生徒の精神面に与える悪影響を考慮し、「食育」や家庭教育の重要性を強調。」
「道徳」を教科として教えることで、いじめが防げる? それは妄想だと思う。それなら、道徳を教科として教えていた戦前の学校には、いじめはなかったのか? 各国の例をみても、宗教教育など道徳教科のある学校では、いじめは根絶されているのか?
単なる精神論では、現状の具体的ないじめ事件には対処できない。
また、いじめの防止と、食育が、どう関係するのか? まさか、朝ご飯を食べずに学校に来ている生徒は、腹がへってイライラするからいじめに走るのだ、などという妄言をのたまうわけではあるまい。
さらに、いじめへの対処として、第三者機関に通報する、という方法を結局はやめにして、まず学校、教委に報告しろとのことだ。
「教諭や保護者らがいじめを確認した際の対処としては当初、新設する第三者機関に速やかに通報するとしていたが、まずは学校や教育委員会に通報し、解決されない場合は第三者機関で解決を図ると修正した。」
これまで、それでいじめが解決できなかったから、いじめ自殺が多発しているのではないのか?
この提言は、もしかしたら、今よりもいじめの状況を悪化させかねない、トンデモ方針だと考える。
せめて、いじめられた側が学校や教委をとばして、第三者に訴えることのできる仕組みができれば、まだましだろうに。どうして、その案をつぶしたのか?
これでは、今でも毎日、教室や学校でいじめが進行しているとしても、いじめられた子供は、もっと辛抱しろ、といわれているようなものだ。
おまけに、いじめる子供には食育だと? 現に行われているいじめを止めるために、食育が何の役にたつのだろうか?
やっぱり、いじめられた子供が泣き寝入りを強いられるような風潮が、ますます強くなるように思えるのだ。
※「国が部活ガイドライン、加害生徒に懲戒 いじめ・体罰で教育再生実行会議が提言へ」(産経2013.2.26)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130226/plc13022601300001-n1.htm
「安倍晋三首相が最重要課題の一つに掲げる教育改革の司令塔「教育再生実行会議」(座長・鎌田薫早稲田大総長)が取りまとめたいじめ対策と体罰防止に関する提言が25日、判明した。大阪市立桜宮高校のバスケットボール部主将だった男子高校生が顧問から体罰を受けて自殺した問題などを踏まえ、国に対して部活動指導のガイドライン策定を求めている。提言は26日に首相に提出される。
提言は国と教育委員会に対し、学校で指導として認められる対応と体罰との区別化を求めた上で、「部活動において体罰の根絶を目指し、国は子どもの自発的行動を促す部活動指導のガイドラインを策定する」と明記した。部活指導者や教諭に対しては「勝利至上主義に陥ることなく、子どもの生涯全体を視野に入れて、発達段階に応じた心身の成長を促すことに留意する」ことを求めた。
いじめに関しては、相談体制や被害者支援のあり方を定めた基本法の制定や「道徳の教科化」に加え、食生活の乱れや保護者らの立ち振る舞いが加害児童・生徒の精神面に与える悪影響を考慮し、「食育」や家庭教育の重要性を強調。インターネットを利用したいじめに対処するため、IT専門家らを含めた支援体勢の構築も提言した。
また、学校に「警察などの関係機関と連携した対処まで、実態に応じて最適な対応を行う」ことを求め、深刻な場合は加害児童・生徒を対象に「懲戒を行う」と明記。教育委員会による保護者を介した出席停止措置も可能とした。
教諭や保護者らがいじめを確認した際の対処としては当初、新設する第三者機関に速やかに通報するとしていたが、まずは学校や教育委員会に通報し、解決されない場合は第三者機関で解決を図ると修正した。」
※「国が部活ガイドライン、加害生徒に懲戒 いじめ・体罰で教育再生実行会議が提言へ」(産経2013.2.26)
報道で、「教育再生実行会議」(座長・鎌田薫早稲田大総長)が取りまとめたいじめ対策と体罰防止に関する提言、とやらを知った。
肝心要のいじめ対策だが、基本法を制定するというのがあるのは、まだいいとして、「道徳の教科化」「食育」でいじめを防ぐというのを知り、開いた口がふさがらなくなった。
「いじめに関しては、相談体制や被害者支援のあり方を定めた基本法の制定や「道徳の教科化」に加え、食生活の乱れや保護者らの立ち振る舞いが加害児童・生徒の精神面に与える悪影響を考慮し、「食育」や家庭教育の重要性を強調。」
「道徳」を教科として教えることで、いじめが防げる? それは妄想だと思う。それなら、道徳を教科として教えていた戦前の学校には、いじめはなかったのか? 各国の例をみても、宗教教育など道徳教科のある学校では、いじめは根絶されているのか?
単なる精神論では、現状の具体的ないじめ事件には対処できない。
また、いじめの防止と、食育が、どう関係するのか? まさか、朝ご飯を食べずに学校に来ている生徒は、腹がへってイライラするからいじめに走るのだ、などという妄言をのたまうわけではあるまい。
さらに、いじめへの対処として、第三者機関に通報する、という方法を結局はやめにして、まず学校、教委に報告しろとのことだ。
「教諭や保護者らがいじめを確認した際の対処としては当初、新設する第三者機関に速やかに通報するとしていたが、まずは学校や教育委員会に通報し、解決されない場合は第三者機関で解決を図ると修正した。」
これまで、それでいじめが解決できなかったから、いじめ自殺が多発しているのではないのか?
この提言は、もしかしたら、今よりもいじめの状況を悪化させかねない、トンデモ方針だと考える。
せめて、いじめられた側が学校や教委をとばして、第三者に訴えることのできる仕組みができれば、まだましだろうに。どうして、その案をつぶしたのか?
これでは、今でも毎日、教室や学校でいじめが進行しているとしても、いじめられた子供は、もっと辛抱しろ、といわれているようなものだ。
おまけに、いじめる子供には食育だと? 現に行われているいじめを止めるために、食育が何の役にたつのだろうか?
やっぱり、いじめられた子供が泣き寝入りを強いられるような風潮が、ますます強くなるように思えるのだ。
※「国が部活ガイドライン、加害生徒に懲戒 いじめ・体罰で教育再生実行会議が提言へ」(産経2013.2.26)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130226/plc13022601300001-n1.htm
「安倍晋三首相が最重要課題の一つに掲げる教育改革の司令塔「教育再生実行会議」(座長・鎌田薫早稲田大総長)が取りまとめたいじめ対策と体罰防止に関する提言が25日、判明した。大阪市立桜宮高校のバスケットボール部主将だった男子高校生が顧問から体罰を受けて自殺した問題などを踏まえ、国に対して部活動指導のガイドライン策定を求めている。提言は26日に首相に提出される。
提言は国と教育委員会に対し、学校で指導として認められる対応と体罰との区別化を求めた上で、「部活動において体罰の根絶を目指し、国は子どもの自発的行動を促す部活動指導のガイドラインを策定する」と明記した。部活指導者や教諭に対しては「勝利至上主義に陥ることなく、子どもの生涯全体を視野に入れて、発達段階に応じた心身の成長を促すことに留意する」ことを求めた。
いじめに関しては、相談体制や被害者支援のあり方を定めた基本法の制定や「道徳の教科化」に加え、食生活の乱れや保護者らの立ち振る舞いが加害児童・生徒の精神面に与える悪影響を考慮し、「食育」や家庭教育の重要性を強調。インターネットを利用したいじめに対処するため、IT専門家らを含めた支援体勢の構築も提言した。
また、学校に「警察などの関係機関と連携した対処まで、実態に応じて最適な対応を行う」ことを求め、深刻な場合は加害児童・生徒を対象に「懲戒を行う」と明記。教育委員会による保護者を介した出席停止措置も可能とした。
教諭や保護者らがいじめを確認した際の対処としては当初、新設する第三者機関に速やかに通報するとしていたが、まずは学校や教育委員会に通報し、解決されない場合は第三者機関で解決を図ると修正した。」