公立高校の入試を中止できる市長とは、まさに強権政治の実現 | 作家・土居豊の批評 その他の文章

公立高校の入試を中止できる市長とは、まさに強権政治の実現

公立高校の入試を中止できる市長とは、まさに強権政治の実現

※大阪・高2自殺:橋下市長「桜宮高体育科、入試中止を」 体罰で市教委に要請
毎日新聞 2013年01月16日
http://mainichi.jp/feature/news/20130116ddm041040098000c.html

これは、完全に橋下市長の政治パフォーマンスでしょう。
田中眞紀子の大学認可不許可と同じ愚行です。
入試中止ではなく、4月までに徹底調査と問題教師の処分をすればいいだけのことでしょう。
その時間がないというのなら、入試日程延期で対応可能なはずです。
かつて、阪神大震災の時でもそうしたのですから。
なによりも大阪市の不祥事は、最終的には市長の責任です。
受験生にしわ寄せするなら、自分も辞任する覚悟があるのでしょうか?
そこまで言うなら、桜宮受験生を全員他校の体育科に割り振って、無試験合格させるぐらいの覚悟があるのでしょうか?
普通科の進路志望と、体育科の志望は、勉強内容も、将来の進路希望も、全く違うのです。
もし、市長の一存で学校の入試を中止できるということになれば、それこそ、大阪維新の会の強権政治が実現したというべきでしょうね。

※桜宮高校体罰自殺事件についての過去ブログ記事
『大阪市立高校のひどい内情の実例』
http://ameblo.jp/takashihara/entry-11449540843.html

学校を私物化する教師は多くの高校にいる
http://ameblo.jp/takashihara/entry-11448807984.html

※参考記事
大阪・高2自殺:橋下市長「桜宮高体育科、入試中止を」 体罰で市教委に要請
毎日新聞 2013年01月16日
http://mainichi.jp/feature/news/20130116ddm041040098000c.html

大阪市立桜宮高校でバスケットボール部主将の男子生徒(17)が顧問の教諭(47)から体罰を受けた翌日に自殺した問題を受け、橋下徹市長は15日に記者会見し、2月に予定していた体育科とスポーツ健康科学科の入試を中止するよう、市教委に要請したことを明らかにした。橋下市長は同校で長年にわたり、体罰を容認する風潮があったと指摘し、「いったん流れを断ち切るべきだ」と話した。市教委は混乱に懸念を示しており、21日に結論を出す。

 同校のホームページによると、募集人員は体育科が80人、スポーツ健康科学科が40人を予定。来月13、14日に出願を受け付け、学力検査や運動能力検査などを20、21日に実施。26日に合格発表する予定だった。橋下市長は会見で「クラブ活動の在り方を変えるなら保護者や生徒の意識も変わってもらわないといけない。このまま入試をすれば同じ意識で生徒が入ってくる」と中止理由を説明。「混乱を最小限に抑えるため」として、3月に実施する普通科入試で募集人員を増やし、体育科などの希望者120人をいったん普通科で受け入れる方針を示した。