これでもまだ大飯原発再稼働に諸手をあげて賛成できる?
これでもまだ大飯原発再稼働に諸手をあげて賛成できる?
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【米の放射線測定、活用せず=入手の保安院、文科省―住民避難に影響か・福島原発事故(時事2012年6月18日20:34)
http://jp.wsj.com/Japan/node_462989
東京電力福島第1原発事故直後の昨年3月17日から19日にかけ、米国が航空機を使って実施した原発の半径約50キロ圏の放射線測定(モニタリング)結果を、経済産業省原子力安全・保安院と文部科学省が入手しながら公表せず、避難計画の策定にも反映されなかったことが18日、分かった。測定結果は同23日に米国が公表したが、福島県飯舘村など北西方向に汚染が広がる様子が示されており、住民避難に影響を与えた可能性がある。
保安院の山本哲也首席統括安全審査官は18日の記者会見で「適切に共有されなかったのは遺憾」と陳謝。文科省の渡辺格科学技術・学術政策局次長は「避難に使う発想はなかった。地上のモニタリングは綿密にやっていて必要なデータは提供しており、不手際とは考えていない」と述べた。 [時事通信社]】
この有様をみても、まだ、大飯原発再稼働に諸手をあげて賛成できるだろうか?
結局、政府には原発事故の進行や、放射能汚染の情報はちゃんと入っていたのに、判断ミスで全て無駄に終ったわけだ。
だとしたら、今回の大飯原発の場合も、もし重大事故が起きたら、結局は福島事故の場合と同じか、あるいはもっとひどいことになるのは目に見えている。
なぜなら、大飯原発の場合、福島よりもっと防護が薄いからだ。
福島の場合に、事故後の対応の拠点となった免震重要棟がまだない。福島では処置が遅れたために水素爆発をまねいたベントも、大飯では放射能を防ぐフィルターがない。しかも、津波の防護壁もまだない。
そもそも、いくら施設を充実させても、結局はそれを使う人間の問題だ。
せっかく米国が教えてくれた汚染情報を、「避難に使う発想はなかった。地上のモニタリングは綿密にやっていて必要なデータは提供しており、不手際とは考えていない」などと言い放つ役人なのだ。
「不手際でない」とはどういうことか?
適切に放射能汚染情報が住民に伝えられていたら、被曝しなくてすんだ人々が大勢いるというのに、よくいけしゃあしゃあと「不手際でない」などといえるものだ。
大飯原発の場合も、きっと、そうなる。
それを思うと、背筋が寒くなる。若狭湾から大阪まで、たったの100キロ。
逃げる時間も場所も、あるのだろうか?
少なくとも、次の原発事故のときは、せめて放射能汚染情報だけは、公表してもらいたい。
【米の放射線測定、活用せず=入手の保安院、文科省―住民避難に影響か・福島原発事故(時事2012年6月18日20:34)
http://jp.wsj.com/Japan/node_462989
東京電力福島第1原発事故直後の昨年3月17日から19日にかけ、米国が航空機を使って実施した原発の半径約50キロ圏の放射線測定(モニタリング)結果を、経済産業省原子力安全・保安院と文部科学省が入手しながら公表せず、避難計画の策定にも反映されなかったことが18日、分かった。測定結果は同23日に米国が公表したが、福島県飯舘村など北西方向に汚染が広がる様子が示されており、住民避難に影響を与えた可能性がある。
保安院の山本哲也首席統括安全審査官は18日の記者会見で「適切に共有されなかったのは遺憾」と陳謝。文科省の渡辺格科学技術・学術政策局次長は「避難に使う発想はなかった。地上のモニタリングは綿密にやっていて必要なデータは提供しており、不手際とは考えていない」と述べた。 [時事通信社]】
この有様をみても、まだ、大飯原発再稼働に諸手をあげて賛成できるだろうか?
結局、政府には原発事故の進行や、放射能汚染の情報はちゃんと入っていたのに、判断ミスで全て無駄に終ったわけだ。
だとしたら、今回の大飯原発の場合も、もし重大事故が起きたら、結局は福島事故の場合と同じか、あるいはもっとひどいことになるのは目に見えている。
なぜなら、大飯原発の場合、福島よりもっと防護が薄いからだ。
福島の場合に、事故後の対応の拠点となった免震重要棟がまだない。福島では処置が遅れたために水素爆発をまねいたベントも、大飯では放射能を防ぐフィルターがない。しかも、津波の防護壁もまだない。
そもそも、いくら施設を充実させても、結局はそれを使う人間の問題だ。
せっかく米国が教えてくれた汚染情報を、「避難に使う発想はなかった。地上のモニタリングは綿密にやっていて必要なデータは提供しており、不手際とは考えていない」などと言い放つ役人なのだ。
「不手際でない」とはどういうことか?
適切に放射能汚染情報が住民に伝えられていたら、被曝しなくてすんだ人々が大勢いるというのに、よくいけしゃあしゃあと「不手際でない」などといえるものだ。
大飯原発の場合も、きっと、そうなる。
それを思うと、背筋が寒くなる。若狭湾から大阪まで、たったの100キロ。
逃げる時間も場所も、あるのだろうか?
少なくとも、次の原発事故のときは、せめて放射能汚染情報だけは、公表してもらいたい。