3.11から一年目の朝、非常時の判断ということを思う
3.11から一年目の朝、非常時の判断ということを思う
偶然だが、3.11から一年目の朝、非常時の判断ということを考えさせられた。
朝早く、幼い娘と都心に出るため電車に乗った。
ところが、目的駅まであと数駅、というところで、発車時にドアが閉まらなくなった。
しばらく、ドアの開閉を繰り返した末、運転手が走って来て、手動で閉めようとした。
けれど、何度試してみても、ドアに何か挟まっているらしく、動かない。
やがて車掌も来たが、やはりだめで、乗務員がひそひそ相談しつつ、電話で応援を呼んでいる。
そのうちに、乗客がだんだん苛立ちはじめた。
特に、すぐ近くにいた飛行機に遅れそうなおばさんなどは、どうしよう、どうなるの？などと、何度も大声を上げ始める。
焦るのはわかるが、周囲の大人が慌てふためく様子に、すぐに幼い娘は敏感に反応して、不安がるのがわかる。
だんだんと、不安心理が伝染し、ホームでは、年配の男性が大声でわめきだした。その声が、車内にも聞こえてきて、娘がますます不安そうに私をみる。
いざというとき、大人が慌てると、子どもはもっと不安になる、ということを、世間の大人たちは心得ておくべきだと思った。
結局、時間がかかりそうなので、思い切って電車を降り、駅前でタクシーを捕まえた。
こういう場合、電車が動くのを待つか、別な方法を選ぶか、判断は難しいところだ。
緊急時の判断で、大事なのは二つだと思う。
ひとつは、目的を忘れないこと。
ふたつめは、周囲に流されないこと。
自分で判断した結果なら、後悔しないだろう。周囲に流された判断なら、結果によっては後悔するに違いない。
ともあれ、いざというとき、周りの大人たちの言動を、子どもはじっと見ているものだ、ということを改めて思い知った。
普段から、子どもに恥じない言動を心がけたいと思う。
ところで、この日は、よほど星回りが悪いのか、都心でも、地下街でぼやの現場に遭遇した。（写真）
この近くの、地下鉄駅で、少し前に火事があり、大きな事件になったばかりだ。
地下街での火事というのは、地下鉄サリン事件を思いだすまでもなく、非常に恐ろしい。
もちろん、火事だけでなく、地震の際も、そして津波のときも、地下街は大きな危険に見舞われる。
便利な地下街を日頃、習慣的に行き来していると、つい安心しきっているが、いざというとき、どこからどう逃げるか、ということを、心の隅に常に置いておくことを、改めて思った。
偶然だが、3.11から一年目の朝、非常時の判断ということを考えさせられた。
朝早く、幼い娘と都心に出るため電車に乗った。
ところが、目的駅まであと数駅、というところで、発車時にドアが閉まらなくなった。
しばらく、ドアの開閉を繰り返した末、運転手が走って来て、手動で閉めようとした。
けれど、何度試してみても、ドアに何か挟まっているらしく、動かない。
やがて車掌も来たが、やはりだめで、乗務員がひそひそ相談しつつ、電話で応援を呼んでいる。
そのうちに、乗客がだんだん苛立ちはじめた。
特に、すぐ近くにいた飛行機に遅れそうなおばさんなどは、どうしよう、どうなるの？などと、何度も大声を上げ始める。
焦るのはわかるが、周囲の大人が慌てふためく様子に、すぐに幼い娘は敏感に反応して、不安がるのがわかる。
だんだんと、不安心理が伝染し、ホームでは、年配の男性が大声でわめきだした。その声が、車内にも聞こえてきて、娘がますます不安そうに私をみる。
いざというとき、大人が慌てると、子どもはもっと不安になる、ということを、世間の大人たちは心得ておくべきだと思った。
結局、時間がかかりそうなので、思い切って電車を降り、駅前でタクシーを捕まえた。
こういう場合、電車が動くのを待つか、別な方法を選ぶか、判断は難しいところだ。
緊急時の判断で、大事なのは二つだと思う。
ひとつは、目的を忘れないこと。
ふたつめは、周囲に流されないこと。
自分で判断した結果なら、後悔しないだろう。周囲に流された判断なら、結果によっては後悔するに違いない。
ともあれ、いざというとき、周りの大人たちの言動を、子どもはじっと見ているものだ、ということを改めて思い知った。
普段から、子どもに恥じない言動を心がけたいと思う。
ところで、この日は、よほど星回りが悪いのか、都心でも、地下街でぼやの現場に遭遇した。（写真）
この近くの、地下鉄駅で、少し前に火事があり、大きな事件になったばかりだ。
地下街での火事というのは、地下鉄サリン事件を思いだすまでもなく、非常に恐ろしい。
もちろん、火事だけでなく、地震の際も、そして津波のときも、地下街は大きな危険に見舞われる。
便利な地下街を日頃、習慣的に行き来していると、つい安心しきっているが、いざというとき、どこからどう逃げるか、ということを、心の隅に常に置いておくことを、改めて思った。
