アニメ“聖地巡礼”で行ってみたい1位「涼宮ハルヒの憂鬱」の兵庫県西宮市
西宮を大いに盛り上げる涼宮ハルヒの団?
【http://www.rbbtoday.com/article/2011/07/01/78526.html
アニメ“聖地巡礼”で行ってみたい1位になったのはあの作品のあの場所(2011年7月1日)
アニメの舞台となった場所を訪れることを“聖地巡礼”というが、BIGLOBEの「アニメワン」で、その聖地巡礼で行ってみたい場所をアンケート調査した。
1位になったのは「涼宮ハルヒの憂鬱」の兵庫県西宮市。西宮市には主人公たちが通う高校の通学路や名シーンの舞台に使用された場所が数多く点在。同地を訪れた“聖地巡礼”レポートも数多くあり、まさに聖地巡礼のメッカともいえる存在だ。
2位には「ひぐらしのなく頃に」の舞台となった岐阜県白川郷、3位には「けいおん!」の滋賀県豊郷小学校旧校舎が入った。これら上位に入っている場所は、アニメファンの訪問が町おこしにもなっており、観光名所化している。アニメワンサイトでは47位まで公表されている。
■舞台を訪問したいアニメランキングベスト10
1位 涼宮ハルヒの憂鬱 兵庫県:西宮市
2位 ひぐらしのなく頃に 岐阜県:白川郷
3位 けいおん! 滋賀県:豊郷小学校旧校舎
4位 新世紀エヴァンゲリオン 神奈川県:箱根
5位 らき☆すた 埼玉県:鷲宮
6位 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 埼玉県:秩父
7位 WORKING!! 北海道:札幌市
8位 STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート) 東京都秋葉原
9位 魔法少女まどか☆マギカ ドイツ:ケルン
10位 たまゆら 広島県竹原市】
このニュース、思わずにやりとしてしまいました。
さすがは「ハルヒ」、強いですね!
というのも、『涼宮ハルヒ』シリーズの「聖地」である西宮市主催の講座(※下記)で、「ハルヒとハルキ」をテーマに講演を続けている自分としては、このように「ハルヒと西宮」の関係が注目されると、わがことのようにうれしいのです。
ちなみに、ライトノベルの谷川流『涼宮ハルヒ』シリーズには、「西宮」の記述は出てきません。ただ、「光陽園駅」(甲陽園)や、「北口駅」(西宮北口)といったネーミングは、関西在住の人間には、西宮市のこと?と思わせるし、5万人収容の野球場(甲子園?)、鶴屋山(甲山?)など、作中の風景は、阪神間を彷彿とさせるのです。
アニメ『涼宮ハルヒ』シリーズで綿密なロケハンの後に作られたアニメ中の風景は、そのものずばり、西宮をはじめとする阪神間の風景そのものでした。
『涼宮ハルヒ』の「聖地・西宮」の場合はその点で、このニュースのランキングに入った他の作品と明らかに違うのです。
つまり、作中の舞台設定と、アニメの背景とが、ぴったり一致しているということです。
例えば、『けいおん!』の場合、原作が4コママンガであるせいもあってか、物語中の土地がどこなのか、未確定のようです。アニメ『けいおん!』の風景は、滋賀県豊郷町の豊郷小学校や、京都の風景なのですが、物語としては、どうやら関東が舞台になっているようにみえます。アニメの中で、主人公たちが修学旅行で京都に行くという設定は、そもそも地元が京都であることを完全に否定するものです。
だからといって、『けいおん!』の聖地として、アニメで描かれた京都のミュージックショップにファンが訪れることを否定するわけではありません。
もともと、ある作品の「聖地」というのは、作品のエッセンスを感じることができる場所であれば、現実に存在しない土地だとしても成り立つはずだからです。
「聖地巡礼」は、文学作品ではずっと行われていたことで、私の考えではその始まりは「シャーロキアン」が元祖でしょう。
実在しないホームズという名探偵が下宿していたと称するベーカー街の建物が、今では世界中のシャーロキアンの聖地となっているのですから。
それと同じように、実在しない『けいおん!』の高校の聖地巡礼が豊郷小学校で行われても、ファンにとっては満足なはずなのです。
けれど、『涼宮ハルヒ』の場合は、物語中の土地が現実の土地としてほぼ完全に存在する、稀有な例だといえます。だからこそ、聖地巡礼のテンションはいやがうえにも盛り上がるというものでしょう。
しかしながら、ちょっと苦言を呈しますが、せっかく世界中に名高い「ハルヒの聖地」である西宮が、案外このことを意識していなかったというのは、残念です。ようやく、「西宮文学案内」講演や「西宮文学回廊」の「ハルヒ」ページが充実してきたとはいえ、アニメ『涼宮ハルヒ』シリーズで描かれた阪急西宮北口駅の駅前広場が工事ですっかり作り替えられたりしています。また、昨年、映画『涼宮ハルヒの消失』が地元西宮の映画館では上映されていなかったことで、ファンの失笑をかったこともありました。
地元、西宮市には、もう一押し、世界に誇るべきキャラクターの存在をアピールしてほしいものです。
全国に、微妙なユルキャラがあふれる中、もし西宮市や兵庫県が版元と交渉して、「ハルヒ」をイメージキャラに使えることになれば、これほど強力なPR使節はいないと思いますが。
もっとも、そうなると、西宮市も「SOS団」の下部組織にされてしまう可能性は否定できませんが(笑)
以下、ご案内です↓
記
平成23年度「西宮文学案内 春季講座」
第三回「涼宮ハルヒと村上春樹文学~西宮ゆかりの文学を解読する」
講師:作家・文芸レクチャラー 土居豊
日時:2011年7月9日(土)14時~
会場:大手前大学さくら夙川キャンパス
メディアライブラリーCELLフォーラム
西宮市御茶家所町6の42
※ 大手前大学メディア・芸術学部「ゼミナール300」内にて実施
内容の概略
・ハルキとハルヒの風景論~阪神間を舞台とした作品として
・架空のニシノミヤ、アシヤ
・震災で失われた風景
・ハルキ以後の作家の文体と風景描写
・ライトノベルの文体と風景描写
・『涼宮ハルヒ』シリーズの風景~アニメとライトノベルの差異
・ハルキとハルヒの「聖地」としての阪神間~鶴屋山は甲山?
お問い合わせは以下にて↓
http://amity.nishi.or.jp/
公益財団法人西宮市文化振興財団/事業課 0798-33-3146
※ちなみに、私の昨年の講演「アニメ『涼宮ハルヒ』の聖地・西宮」は以下でサンプル映像を公開中です。
http://www.youtube.com/watch?v=IhAGYBoTwkg&feature=channel_video_title
なお、【西宮文学案内】秋期には、村上春樹文学の解読を予定しています。文芸レクチャラー・土居豊の講演をぜひ聴きにいらしてください!
※以下、紹介記事(再掲)
【http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20110406ddlk28040382000c.html
「連続講座:「西宮文学案内」文学とのかかわり--来月~7月 /兵庫」(毎日新聞4月6日)
◇「阪急電車」など紹介
西宮市と市文化振興財団は5月~7月、西宮と文学とのかかわりをテーマにした連続講座「西宮文学案内」を開催する。映画化された小説「阪急電車」や、阪神間ゆかりの作家、村上春樹など話題の作品・作家を取り上げる。
5月8日は午後1時半から、市大学交流センター(同市北口町)で、「『阪急電車』今津線大検定」を開催。かつては沿線に映画スタジオやレコーディングスタジオが立地するなど、映画や音楽の発信源だった今津線沿線。検定では沿線の歴史や文化の他、小説「阪急電車」からも出題する。
この他、6月7日午後1時20分から、神戸女学院大(同市岡田山)で大阪府立大の堀江珠喜教授が「文学の中のお嬢様」と題し講演。7月9日午後2時からは、大手前大学さくら夙川キャンパス(同市御茶家所町)で作家の土居豊さんが、ともに西宮に関係が深いライトノベルの主人公、涼宮ハルヒと村上春樹について論じる。
定員は各100人程度、受講料各500円。事前に申し込みが必要で、締め切りは22日。問い合わせは同財団(0798・33・3146)。【浜名晋一】〔阪神版〕】
※【西宮文学案内】について、きーぼー堂さんがブログでご紹介くださいました!
http://d.hatena.ne.jp/keyboar/20110418
※兵庫県がやっているブログでもご紹介いただいています。
ひょうごっつ☆くーるβ版→
http://hyogotsucool.seesaa.net/article/172106534.html



【http://www.rbbtoday.com/article/2011/07/01/78526.html
アニメ“聖地巡礼”で行ってみたい1位になったのはあの作品のあの場所(2011年7月1日)
アニメの舞台となった場所を訪れることを“聖地巡礼”というが、BIGLOBEの「アニメワン」で、その聖地巡礼で行ってみたい場所をアンケート調査した。
1位になったのは「涼宮ハルヒの憂鬱」の兵庫県西宮市。西宮市には主人公たちが通う高校の通学路や名シーンの舞台に使用された場所が数多く点在。同地を訪れた“聖地巡礼”レポートも数多くあり、まさに聖地巡礼のメッカともいえる存在だ。
2位には「ひぐらしのなく頃に」の舞台となった岐阜県白川郷、3位には「けいおん!」の滋賀県豊郷小学校旧校舎が入った。これら上位に入っている場所は、アニメファンの訪問が町おこしにもなっており、観光名所化している。アニメワンサイトでは47位まで公表されている。
■舞台を訪問したいアニメランキングベスト10
1位 涼宮ハルヒの憂鬱 兵庫県:西宮市
2位 ひぐらしのなく頃に 岐阜県:白川郷
3位 けいおん! 滋賀県:豊郷小学校旧校舎
4位 新世紀エヴァンゲリオン 神奈川県:箱根
5位 らき☆すた 埼玉県:鷲宮
6位 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 埼玉県:秩父
7位 WORKING!! 北海道:札幌市
8位 STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート) 東京都秋葉原
9位 魔法少女まどか☆マギカ ドイツ:ケルン
10位 たまゆら 広島県竹原市】
このニュース、思わずにやりとしてしまいました。
さすがは「ハルヒ」、強いですね!
というのも、『涼宮ハルヒ』シリーズの「聖地」である西宮市主催の講座(※下記)で、「ハルヒとハルキ」をテーマに講演を続けている自分としては、このように「ハルヒと西宮」の関係が注目されると、わがことのようにうれしいのです。
ちなみに、ライトノベルの谷川流『涼宮ハルヒ』シリーズには、「西宮」の記述は出てきません。ただ、「光陽園駅」(甲陽園)や、「北口駅」(西宮北口)といったネーミングは、関西在住の人間には、西宮市のこと?と思わせるし、5万人収容の野球場(甲子園?)、鶴屋山(甲山?)など、作中の風景は、阪神間を彷彿とさせるのです。
アニメ『涼宮ハルヒ』シリーズで綿密なロケハンの後に作られたアニメ中の風景は、そのものずばり、西宮をはじめとする阪神間の風景そのものでした。
『涼宮ハルヒ』の「聖地・西宮」の場合はその点で、このニュースのランキングに入った他の作品と明らかに違うのです。
つまり、作中の舞台設定と、アニメの背景とが、ぴったり一致しているということです。
例えば、『けいおん!』の場合、原作が4コママンガであるせいもあってか、物語中の土地がどこなのか、未確定のようです。アニメ『けいおん!』の風景は、滋賀県豊郷町の豊郷小学校や、京都の風景なのですが、物語としては、どうやら関東が舞台になっているようにみえます。アニメの中で、主人公たちが修学旅行で京都に行くという設定は、そもそも地元が京都であることを完全に否定するものです。
だからといって、『けいおん!』の聖地として、アニメで描かれた京都のミュージックショップにファンが訪れることを否定するわけではありません。
もともと、ある作品の「聖地」というのは、作品のエッセンスを感じることができる場所であれば、現実に存在しない土地だとしても成り立つはずだからです。
「聖地巡礼」は、文学作品ではずっと行われていたことで、私の考えではその始まりは「シャーロキアン」が元祖でしょう。
実在しないホームズという名探偵が下宿していたと称するベーカー街の建物が、今では世界中のシャーロキアンの聖地となっているのですから。
それと同じように、実在しない『けいおん!』の高校の聖地巡礼が豊郷小学校で行われても、ファンにとっては満足なはずなのです。
けれど、『涼宮ハルヒ』の場合は、物語中の土地が現実の土地としてほぼ完全に存在する、稀有な例だといえます。だからこそ、聖地巡礼のテンションはいやがうえにも盛り上がるというものでしょう。
しかしながら、ちょっと苦言を呈しますが、せっかく世界中に名高い「ハルヒの聖地」である西宮が、案外このことを意識していなかったというのは、残念です。ようやく、「西宮文学案内」講演や「西宮文学回廊」の「ハルヒ」ページが充実してきたとはいえ、アニメ『涼宮ハルヒ』シリーズで描かれた阪急西宮北口駅の駅前広場が工事ですっかり作り替えられたりしています。また、昨年、映画『涼宮ハルヒの消失』が地元西宮の映画館では上映されていなかったことで、ファンの失笑をかったこともありました。
地元、西宮市には、もう一押し、世界に誇るべきキャラクターの存在をアピールしてほしいものです。
全国に、微妙なユルキャラがあふれる中、もし西宮市や兵庫県が版元と交渉して、「ハルヒ」をイメージキャラに使えることになれば、これほど強力なPR使節はいないと思いますが。
もっとも、そうなると、西宮市も「SOS団」の下部組織にされてしまう可能性は否定できませんが(笑)
以下、ご案内です↓
記
平成23年度「西宮文学案内 春季講座」
第三回「涼宮ハルヒと村上春樹文学~西宮ゆかりの文学を解読する」
講師:作家・文芸レクチャラー 土居豊
日時:2011年7月9日(土)14時~
会場:大手前大学さくら夙川キャンパス
メディアライブラリーCELLフォーラム
西宮市御茶家所町6の42
※ 大手前大学メディア・芸術学部「ゼミナール300」内にて実施
内容の概略
・ハルキとハルヒの風景論~阪神間を舞台とした作品として
・架空のニシノミヤ、アシヤ
・震災で失われた風景
・ハルキ以後の作家の文体と風景描写
・ライトノベルの文体と風景描写
・『涼宮ハルヒ』シリーズの風景~アニメとライトノベルの差異
・ハルキとハルヒの「聖地」としての阪神間~鶴屋山は甲山?
お問い合わせは以下にて↓
http://amity.nishi.or.jp/
公益財団法人西宮市文化振興財団/事業課 0798-33-3146
※ちなみに、私の昨年の講演「アニメ『涼宮ハルヒ』の聖地・西宮」は以下でサンプル映像を公開中です。
http://www.youtube.com/watch?v=IhAGYBoTwkg&feature=channel_video_title
なお、【西宮文学案内】秋期には、村上春樹文学の解読を予定しています。文芸レクチャラー・土居豊の講演をぜひ聴きにいらしてください!
※以下、紹介記事(再掲)
【http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20110406ddlk28040382000c.html
「連続講座:「西宮文学案内」文学とのかかわり--来月~7月 /兵庫」(毎日新聞4月6日)
◇「阪急電車」など紹介
西宮市と市文化振興財団は5月~7月、西宮と文学とのかかわりをテーマにした連続講座「西宮文学案内」を開催する。映画化された小説「阪急電車」や、阪神間ゆかりの作家、村上春樹など話題の作品・作家を取り上げる。
5月8日は午後1時半から、市大学交流センター(同市北口町)で、「『阪急電車』今津線大検定」を開催。かつては沿線に映画スタジオやレコーディングスタジオが立地するなど、映画や音楽の発信源だった今津線沿線。検定では沿線の歴史や文化の他、小説「阪急電車」からも出題する。
この他、6月7日午後1時20分から、神戸女学院大(同市岡田山)で大阪府立大の堀江珠喜教授が「文学の中のお嬢様」と題し講演。7月9日午後2時からは、大手前大学さくら夙川キャンパス(同市御茶家所町)で作家の土居豊さんが、ともに西宮に関係が深いライトノベルの主人公、涼宮ハルヒと村上春樹について論じる。
定員は各100人程度、受講料各500円。事前に申し込みが必要で、締め切りは22日。問い合わせは同財団(0798・33・3146)。【浜名晋一】〔阪神版〕】
※【西宮文学案内】について、きーぼー堂さんがブログでご紹介くださいました!
http://d.hatena.ne.jp/keyboar/20110418
※兵庫県がやっているブログでもご紹介いただいています。
ひょうごっつ☆くーるβ版→
http://hyogotsucool.seesaa.net/article/172106534.html


