鬼滅の刃_柱稽古編の放映がいよいよ決まりました。

 you tubeで声優さんたちの決意も示されました。

 

 柱稽古編では直接的には人の死もなく安心して見られるシリーズです。ネタバレになりますが、この柱稽古編で鬼殺隊の隊士を訓練しない柱が2名います。

 富岡義勇と胡蝶しのぶのふたりです。この二人と炭次郎の関わりは「下弦の伍(かげんのご)」累(るい)が駆逐した那田蜘蛛(なたぐも)山の一件から蝶屋敷でのくだりまで遡ります。

 

 この後、胡蝶しのぶは 鬼舞辻無惨(きぶつじ むざん)との最終決戦でいきなり「上弦の弐」童磨(どうま)とのつらい決戦になります。ちなみに、胡蝶しのぶは「蟲柱(むしばしら)」、姉の胡蝶カナエは「花柱」なのですよね。

 「鬼滅の刃」の物語の中で胡蝶しのぶと童磨の一戦は最も短い時間あるいは柱と十二鬼月で差のある一戦です。

 炎柱・煉獄杏寿郎も「上弦の参」猗窩座(あかざ)との闘いは時間的には短かったかもしれませんが、それ以前に「下弦の壱」魘夢(えんむ)たちとの闘いを行った後でもあることから体力を相当疲弊した結果でもあることが考慮されると思います。

 

 胡蝶しのぶは先に記載した那田蜘蛛山で飛来したときは対戦した鬼に圧倒的強さを見せましたが、物語中、十二鬼月との戦いでその強さを見せる場面が全くなかった隊士です。

 胡蝶カナエがどの程度の戦いで童磨とやりあったかわかりませんが、この二人の戦いで童磨は太陽が出る時間まで彼女の抵抗を受け、結局食べることができない状況に持ち込まれています。そのくだりだけでもやはり、太陽の光が出現する寸前まで猗窩座と戦い抜いた杏寿郎同様、相当強力な隊士だったことは推測できます。

 ただ、童磨のカナエに対する評価も「強い」という評価ではなく、小ばかにした表現であったので、童磨を苦しめるには至っていないことは想像が付きます。ただ、童磨の行動範囲から、吉原周辺で戦っている可能性は高いと思います。

 

 胡蝶しのぶの評価は捨て石になって「後につなぐ精神」として、「ジャイアント・ロボ」や「鉄腕アトム」といったロボティックな犠牲精神(ともに最終回必見)の最期の凄みというところでしょうか。彼女のはかない戦闘は、その後の深い対応はともかく、隊士としての戦闘能力を評価十分できずに去ったことへの残念さがあります。