塩沼 亮潤大阿闍梨 Part-2 僕の思うこと

 

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塩沼さんは人間ドックの結果

脳の一部が欠損していた

欠損部は左側頭葉で半分以上が欠損

通常であれば

認知症の症状が出る状態

 

更に、白血球が2,000程度と極めて少なく癌を疑うレベルであると、医師より説明があった。

 

【塩沼さんの言葉】検査結果を受けて

これが自分が与えられた体であると受け止める。その中で、勝負できることは勝負する。プラス思考でやる。ネガティブに考えると全てダメになる。

 

塩沼さんは、この体でこれからも可能な限り修行を続けられるとのことである。別のインタビュー等の情報では、現在体調不良の自覚症状はなく、足らないところ(脳の欠損)は、体の他の部分が補ってくれていると思うとコメントされていた。



***

 

【僕の思うこと】

僕の経験を交えてお話したい。

 

僕は妻の診断を一緒に聞いた。

認知症初期だった。

 

「海馬の萎縮」の検査画像(MRI)を見たときは、全てがこれで終わりだと思った。確かに他の部分とは明らかに違っておりこれが「萎縮」なのかと衝撃を受けた。視覚によるショックはとてつもなく大きかった。医師は入り口の入り口ですからと言ってくれたが、視覚に負けて全く耳に入らなかった。

 

だが、幸いにも現在のところその後の大きな症状の進行は見られず、小康状態のようにも思える。日課にしたウォーキングや会話の効果がどの程度あるのか、或いは無いのかは分からないが。

 

認知症は治らない。

しかし、画像(MRIやCT)は、ひとつの目安ではあるが、これが全てではない。脳(海馬)の萎縮がどの程度実際の症状として出てくるかは、個人差が大きいのではないかと思う。

 

塩沼さんは、普通の人間ではないかも知れないが、脳(左側頭葉)に欠損が出ても認知症の病状は全く出ていない。

 

認知症ご本人(外国の方を含み)の書かれた本を何冊か読んだが、医師のコメントとして「画像(委縮など)」から判断するともっと認知症証が出てもおかしくはないが、会話もそれなりに可能で記憶力の劣化も小さい・・・と、画像より症状が著しく小さいケースを複数回本で読んだこともある。

 

少なくとも、画像をみて絶望する必要はないと思う。