大地が温まり、冬ごもりをしていた虫たちが穴から出始める『啓蟄』は、例年3月6日頃であり、まだまだ先の話であるが、立春を過ぎて間もない本日2月14日は稀にみる暖かい好天に恵まれた。

事前予報をキャッチした私は、迷わず今年初めての釣行を企画した。目的地は、生涯2度目となる埼玉県比企郡嵐山町に位置する、大門といわれるへら鮒釣場である。

小ぢんまりとした池に個人の所有者がへら鮒を放流し釣り場として管理しているようであり、無人の小屋のような建物に料金箱を置き、500円を入れる。全ては釣り人のマナーと信用で管理されている。

道に迷ってしまい、現地には11時近くとなってしまった。お粗末この上ない。

 

さて、本日の竿は、恵舟 飛ぬ希 紋竹硬式川蝉の3継ぎ9尺を継なぐ。シャープで切れのある中硬式、細い穂先だからこそ得られるスッという音無の水切り音とともに、魚を掛ければ引く力を消すような軽い調子で寄せられる。見事の一言に尽きる。

肝心の釣果であるが、両グルテン1本半の底釣りで2枚の貧果。まだまだ底付近の水温は冷たいようで、アタリそのものが少なく、この時期としては仕方がないであろう。午後2時半までの短時間であったが、春を感じる暖かな日和で、気持ちよく今年初めてのへら鮒釣を堪能した。

 

帰宅後は、日本酒で一杯。酒の肴は、焼き鳥。下記画像を参照していただきたい。

 

↓情緒豊かな釣り場だ。

 

↓中央の小屋に貯金箱状の料金箱がある。500円を入れる。1000円入れた場合は、料金箱を勝手に開けて、500円のお釣りをもらう。全てが信用。

 

↓恵舟 飛ぬ希紋竹 2枚であったが、へら鮒の引きを十分楽しんだ。

 

↓昭和の時代を感じる池。子供のころを思い出してしまう。

 

↓本日の酒器 「徳利は備前、ぐい吞は唐津」という格言のとおり、相性が良い。

徳利は藤原雄、ぐい吞は中里重利の作

 

↓お酒は、栃木県小山市の鳳凰美田 初しぼり

フルーティな香りのさわやかな日本酒。

 

↓酒の肴 焼き鳥

若鳥のタレ3本、塩3本、レバー2本、かしら1本

日本酒で焼き鳥(妻と2人分)は特別旨い。