恐山 | TAKASHIのブログ

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荒涼としたイメージはなかった。山のふもとにこじんまりとした感じで、ごつごつとした岩が沢山あった。辺り一面に硫黄の臭いが立ち込めて、まさに異様な雰囲気だった。人が思いを込めた石があちこちに積んである。仏像なども数多くあり賽銭が入るようにしてあった。6月と言う事もあって少し蒸し暑いような感じもしたが、地獄と言う感じもした。老若男女問わず全国から沢山の人がこの日も来ていた。色々と問題をかかえた人、かかえてない人、それぞれの思いで恐山をめがけてやって来る。水子、子供の供養がほとんどだが、風車やぬいぐるみ、着ていた服や靴などが供えられていた。想像をすると悲しい気持ちになって来る。
暫く歩くと水色に輝いた湖が見えて来た。まさに天国と言う感じで最高だった。地獄から一気に転じて天国へと言う訳である。人が作った演出されたものと、自然が作ったものがが合わさって素晴らしい形を作り出していた。と言うより自然が作り出したものを利用したと言う方が合っているのかもしれない。まだ何もない岩肌だけの場所を見ると、そう思っても仕方ない感じがした。ただ供えられている花、線香などを手前に美しい湖を見ると、何とも言えない情感が生まれる。若い男女のカップルが湖沿いを歩いているのを見ていると不思議な世界に入り込んでしまったような感じになる。やはり自然との調和が取れているような感じがした。何時間も、そこの場所にいたが、様々な人間模様を見る事が出来た。ビールが供えてある場所もあり、私は親父の事を思い出してしまった。死者と交流する場所でもある恐山は、宣伝をせずとも全国に名前が轟いている。