写真 | TAKASHIのブログ

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ここに行くと決めて、そこの写真を撮る。それから何も決めないで、出くわしたものを撮る。色々な方法があるが、私の場合は前者の方が今のところ多い。やはり頭の中に映像が映り、色々なアングルから創造を始める。なるべく現地の情報は少なく得るのが私のやり方だ。その方が自由だし、ここの次はここと行き先を決めるとかえって行動範囲など狭くなってしまうからだ。ここを撮っておけばと後悔する事もままあるが、それはご愛嬌とする。一番大事なのは何を撮りたいかだ。これを絶対に撮りに行くんだと言う意気込みで、そのものを撮りに行く。当たり前の事だが、最も大事な事である。しかししばしば他に目移りをしてしまい、肝心なものを忘れそうになる事もある。何故なら、そこにはさあ撮って下さいと表示されてる訳でもないし、このアングルでとも書いてないからだ。元々写真とはその一部を切り取る作業だし、そこには撮る側の主観が入る。旅行会社が良く載せる記事は、その場所を良く見せようとしているが、それはそこに来てもらうと言う目的があるからだ。それから撮りに行ったものを自分の思う通りに撮れない事がある。そして撮ってみたら大して面白くない事もある。自分の腕がないか、そのものへの情熱が消えてしまったかだ。そう言う時は酷くがっかりするし、金と時間、労力をかけてここまで来たのに、と言う事も何回も経験している。思う通りにならないのが写真だ。最近はデジタルになり数を撮るようになって確かに失敗は少なくなったが、フィルム時代のように一発でしとめると言う緊張が少なくなっている。だから大事な作品こそ一回しかシャッターを押さない事がある。少しぐらいぶれてもそれはそれで納得がいく。ただ準備だけは万全にしている。感度はどうか、絞りはどうか、シャッタースピードはどうか。常に先を読む。どうしても上手くいかない場合は何度撮っても駄目だ。そう言う時は直ぐに諦めるのが良いのかもしれない。そして切り換えて次に向かう。
前回の撮影では惨憺たる結果だった。何十年もやって来たけれど、やめようとまで思ったぐらいだ。意気込みと疲れと才能のなさが入り乱れて生まれた作品達。全然自分が思い描いたようなものは出来なかった。しかし何枚かは、あれっ意外といいぞ、と言うものもあった。写真はここが面白いところである。期待してなかったものが良かったり、期待していたものが悪かったりと、まさに生き物のようである。しかしまだ自分でいいと思う作品は少ない。もっと沢山の場所へ行き、もっと沢山撮らなければならない。まだまだ闘いは始まったばかりだ。尚いっそう精進して取り組みたいと思っている。