カツミ模型のダイヤモンドシリーズのC59のお手入れ | 模工少年の心

状態の良いカツミ模型のダイヤモンドシリーズのC59を東京、渋谷にある中古鉄道模型販売店U-TRAINS ANNEXで見つけて衝動買いしてしました


走行に問題なく、再塗装も必要なく、リーズナブルな価格で、買わない理由はない、という思いになったのには時間がかかりませんでした。


ボロボロの旧モデルをいじり回して現在の水準にまでレストアするのも、作業が完了すれば楽しいのですが、ほんの少し手入れをして、ブラッシュアップしてあげるのは、これはこれで中古品の収集趣味の醍醐味と思います。


そんなわけで、さっそく楽しんでお手入れをしました。

気になったところは、以下の3点です。

①デフ取付板ステーが歪んでいる。

②先従輪がプラ製でチープな印象。

③煙室扉の塗装とナンバープレートの位置を修正したい。


そのうち、平行が出ていないデフ取付板ステーについては、新規に作り直して徹底的に修正しようと心に決めていたのですが、ハンダ付け→再塗装の悪夢が現実にならないよう止めました。

ニッパーで少しづつ曲げて、おかしくない程度まで修正しましたが、まだまだ歪みがあって満足できるものではありません。

(写真では、やはり歪みが目立ちます。ライト点灯化の余地を残して、ボイラーの穴はそのままです。)


先従輪については、まず従輪ですが、これはアダチのスポーク先輪に交換。何なくおわりましまた。

しかし、先台車の方はそう上手くは行きませんでした。

そもそも、両絶の先従輪用のプレート車輪が、いくら探しても市場にありません。

少し前までなら、アダチの分売パーツがあったのですが、すでにこのシリーズのパーツの多くが欠品となっていて、再販される可能性もなさそうです。

(先台車、元の状態)


キットメイキングやレストア愛好者の力強い味方である安達製作所のパーツがなくなったら、この趣味も立ち行かないほどの大きなダメージです。それは本当に残念なことです。


ということで諦め始めていたところ、渋谷のIMONに、旧パワトラ用のウォームホイール付のプレート車輪の在庫があることがわかりました。


さっそく、従台車に装着するととてもいい感じです。

これはイケると思ったのですが、試走させてみるとカーブで車輪がシリンダーブロックに接触してしまい、トラブル発生、残念ながら余計な出費となってしまいました。

(これは不採用)

しかたなく、輪芯を黒鉄色と焼鉄色に塗り分けてみたところ、プラの質感がなくなり、それでヨシとしました。


(車輪の交換のため、軸受部を○からUに切り落とし、押さえ板を真鍮板から新製し取り付けました。)

まさにモデルの顔でもある前面は、塗装の乱れがほんの少しですがあったので、部分的にマッハの黒を吹いておきました。ボディー随所にみられる磨きだしになっているところは、タミヤ のエナメル塗料 x31チタンゴールドを色差ししました。


より精密に出来ていて、軸箱可動で足回りの構造も優れたモデルには敵いませんが、この1万円台で手に入れることのできたダイヤモンドシリーズのC59は、素朴な、それでいてよく実車の特徴を捉えた姿をしていて、これはこれで十分に嬉しくなるモデルだと思っています。