宮田選手のパリオリンピック出場辞退に思うこと | 模工少年の心

五輪辞退の宮田笙子に浅尾美和は辛口意見、飲酒・喫煙で「どうなるか分かってたと思う」という記事がyahooニュースに掲載されていました。


まさにその通りなのですが、若い、これから将来のある19歳の女性の今後を考えると、体操協会は、そしてマスコミは、もう少しうまい対応ができなかったと思うところもあります。



体操協会の発表のあり方について、いかにも日本的と感じています。


ぼかすところと、ハッキリすべきところを違えているのではないか、ということです。


本人が大会出場を辞退した、というところ。

これは、協会の厳粛な判断として、代表選手として相応しくないから外したという、実際に今回進められた経緯のままにスッキリ持って行った方が良かったのではないか。 


本人に辞退させる、という手法は本人への配慮から採られたものだろうと思いますが、こういう、判断を相手に委ねるやり方は、いかにも日本的で(この場合)好ましく思えません。

こうした配慮は、過剰な反省を強いて、むしろ本人を追い詰めるだけになりかねない気もします。


つぎに派遣を取りやめるに至った理由を発表したことについて。

喫煙、飲酒と言った具体のことは公式発表では触れずに、不適切な行為があったため、で押し通すべきではなかったか。 


もちろん、協会として、事実とわかったからには、それが決して許されないことを本人の心に響くよう、毅然と説諭すべきことは当然です。


しかし、19歳は成人になったとは言え、酒、タバコについては、未成年の扱いな訳ですから、未成年同様に守られるべきで、心の傷が大きくならないよう、将来まで良くない風評がついて回らないように、配慮して対応すべきだったのでは、ということです。


オリンピックが始まれば、マスコミは連日の競技報道で盛り上がり、国民は熱狂。その陰で、後悔と反省で押しつぶされそうな選手のいたことなど、すっかり忘れてしまうでしょう。


今は、これからに向けて、努力次第で新しい未来を作っていけるよう伝えるなど、周囲の人たちが見守ってあげて、後味の悪さを少しでも薄めてあげたいと思いました。


(写真は、マレーシア、クアラルンプール郊外のドライブインで撮ったものです。

今年622日撮影。


記事には関係ありません。


でも、多様な考え方を大切にしたい、ということではつながるかな、と思います。)