JR東日本の観光列車「海里」に乗車する | 模工少年の心

1月21日、羽越本線(正確には新発田までは白新線)の観光列車「海里」のチケットが取れて乗車することができました。

 

乗車した1月21日はあいにくの雨でしたが、強く降ることもなく、日本海の美しい海岸線を眺めながら快適な汽車を楽しみました。

 

上越新幹線は、越後湯沢駅付近は雪が積もり雪国らしさが感じられましたが、新潟駅に近づくにつれて、山形の羽越線沿いは全く降り積もる雪は見られません。

 

新潟駅に到着。

新幹線から在来線への乗換には一度新幹線改札を出場する必要があり、これは新潟駅もおなじですが、在来線も新幹線と同じように高架になっていて、乗り換えがスムーズにできるのはうれしい。

 

新幹線ホームからすでに、海里号がスタンバイしているのが見えて旅のムードをそそります。


海里号の隣には、

越後線、信越本線を直通運転する内野行きと長岡行きのE129系電車が仲良く並んでいます。

お目当ての「海里」号は、HB-E300形式という形式名でいいのでしょうか?

4両編成の気動車です。


各号車は、それぞれ違ったシート配置など車内設備になっています。

 

JR東日本の「乗って楽しい列車ポータル」から引用します。

 

1号車

リクライニングシート30席

2人掛けのリクライニングシートを中心とした車両です。景観を楽しめるよう座席を窓側に向けた設計としています。

 

2号車

コンパートメントシート32席

全席4人掛けのコンパートメントシートの車両です。座席を引き延ばすことが可能(フルフラット)


3号車

「新潟の食」「庄内の食」をメインに提供する売店と、イベントスペースを設けた車両です。売店では、海里オリジナル商品やドリンク、お菓子子類、海里車内限定のオリジナル弁当を販売します。

4号車

ダイニング24席。 「新潟の食」「庄内の食」を存分に堪能いただける2人掛けと4人掛けを備えたダイニング車両です。食事・ドリンク等をセットにした旅行商品として発売します。



私が今回乗車するのは、一番豪華な4号車です。

新潟から乗車し、宿泊と翌日の観光を考えて、湯野浜温泉最寄りの終着駅1つ前の鶴岡駅で下車することにしました。

 

乗車するとすぐに、アテンダントの女性が飲み物などのオーダーを確認に車内を回って来られました。

 

海里号が運転されていないとき、普段は上越新幹線の乗務をされているそうです。



村上駅が近づいてくるあたりから海が見えてきて、前を全く遮るもののない、海ばかり続くその景色は、やはり「海里」という名に相応しいと思います。

海里号の停車駅でもある桑川駅辺りは、国の名勝、天然記念物にもなっている笹川流れの奇岩が見られます。

桑川には、観光遊覧船乗り場、海水浴場があるそうです。

日本海に沈む夕日に短い夏が過ぎゆくのを惜しむのもいい、と思いました。

(あつみ温泉駅を発車する海里号)

そして定刻、海里号を下車する鶴岡駅に到着。


 海里号は、上り新潟行き特急「いなほ号」との待ち合わせをした後に終着駅の酒田に向かいます。



車掌さんにお願いして、一緒に記念撮影をしていただき、いい気分になって改札を出ました。


湯野浜温泉の宿、「いさごや」でゆっくりと休み、翌日は善法寺の参詣と風雨に雨晒しのまま放っておかれた庄内交通のモハ3にも再会しました。


昔、友人のS君と来たときには、庄内交通の歴史を伝える記念館として整備され記念品なども売られていました。

 

当時騒がれた「人面魚」のいる池もひっそりしていて、歳月の流れを嫌が応にも感じざるを得ませんでした。

 

庄内地方も地震で大きな被害を被った能登半島とは海でつながっていることにも想いを馳せます。

しかし人が生きていくためには、その状況に応じてそれぞれに豊かさを求めることも大切です。


そんなことを考えながらの「海里」の旅でした。