157系キット組立品 インレタを貼ったら塗装が剥げた | 模工少年の心

グレードアップしようと手を加えたら、かえって台無しにしてしまった。

 

こうした悪夢のようなことが、鉄道模型を作っていると、少なからず起こります。

 

真鍮キット組み立て品、と言っても自分で組み立てたものではなく、どなたかが組み立て、塗装し完成させた157系日光型電車6連を中古品をヤフオクで買いました。

 

編成はサロ157+サロ157を2両繋げていて豪華です。

 

うちに来てから10年ぐらいは経つし、作られたのは更に前なるので、かなり年季の入ったものです。

 

室内にカツミのプラ椅子を並べてそのままにしていたのですが、くろま屋から157系用のインレタが発売されていることを知り買ってきました。

 

もともとインレタ貼りは得意ではありません。

とは言え転写するのは車番だけなので、わけなく終わるはずでした。

 

ところがここでヤバいことが生じてしまいました。


所定の位置に転写でき、しめしめとテープを剥がしたときに、まだらに模様が浮き出ているのを見つけたのです。


クモハ157の1両だけです。


最初、アルコール綿で拭き取れると思いましたが、状況は全く違っていて、塗膜が剥げていたのでした。

 

原因はすぐにわかりました。

 

必要な分のインレタを切り取ってメンディングテープに仮止めし、位置決めしやすくして転写しますが、メンディングテープの粘着力に負けて、塗装面を犯しまだらに剥がれたのでした。

 

塗装の下地処理が不十分であったのが原因と思われます。

 

メーカー完成品では、こういうことはまず起きませんから、「メーカー完」なる言葉が一つのステータスになるのもわかります。

 

気を取り直して、修復することにしました。

 

こういう時、キット組立品ゆえ安心できることが一つあります。

 

使用されている塗料が、マッハ(現在は生産がイモンに引き継がれた)のものであると特定できることです。(メーカー完成品ではこうはいきませんので)

 

部分的に再塗装するのは難易度が高くて、できれば避けたい作業ですが、同じ塗料さえ手に入れば、色合いだけは合わせることができます。

これで気持ちはずっと楽になります。

 

赤2号は横浜のイモンに在庫があり、すぐに買いに行きました。

 

クリーム4号は在庫が払底、かと思いきや、ホビーサーチでネット販売されていて、購入することができました。


(缶入りからビンに変わりgoodです。)


それで、出すのがおっくうでしたが、エアブラシのセットを取り出すと、アクションの調子が良くありません。

しかも、ホースも見当たりません。

 

こうなればお金に糸目を付けず、新しいハンドピースを購入するまで。

Amazon primeはやめられそうにありません。

 

購入したのは、RAYWOODのデルタ ハンドピースで3680円です。とても調子良く、満足できるお品でした。


しかし、作業を始めようとしたところ、ホースの接続口がタミヤのコンプレッサーとは適合せず、あり合わせのビニールホースを繋げました。

こんなやっつけ仕事でスプレー塗装を実行しました。


それでも幸い、なんとか元の塗装を復元することができました。


(作業の実際は、先に下辺に赤2号を吹き、つぎに腰回り以外をマスキングしクリーム4号を吹きます)


再度インレタの転写を行う際には、「羹に懲りて膾を吹く」をまさに地で行く感じで、メンディングテープの接着力を手で触って徹底的に弱めて行いました。

今回は、とんだことになってしまいましたが、結果はまあ、よかったというほかありません。