アルモデルの「カモデン」を組んでみた(2) | 模工少年の心

ちょうど、電動貨車の製作に入る少し前に、仮住まい中で新居の建具について調べていました。

引き戸は、開戸よりも開口部の場所を取らないのがメリット。室内の外側に付けるには吊り戸か流行っている、などの情報が脳裏にあったことも影響し、この電動貨車も室内側の引き戸をやめて、外吊りの引き戸にすることにしました。

 

それで、どうせなら扉だけは鋼製化し、少し近代化が図られ生き延びている古豪、というイメージが浮かびました。

 

木製でなく、鋼製の扉をもつ電動貨車として、福井鉄道のデキ11があります。

貨車というよりも除雪用の機関車として使われていたようです。

このボギー台車のついた電動貨車の外吊り戸は、テム100形に付いているような補強のされた鋼製のものになっています。

外吊り戸にするならば、これ、と思いました。

 

しかし、それを真鍮板とアングル材で自作してみると、とても難しくて、どうもうまくいきません、

結局、製作を諦めました。

(ひどい出来です。(´ω`))


かわって、EF58の原形エアフィルターに使うために購入しておいたエコーモデルの真鍮スジ目板(0.5mm)を使うこととしました。

このあたり、全くの思いつきです。

 

スジ目板の筋目は、本来木目調を表現するために利用されるものですが、見ようによっては鋼製らしくもみえるため、そうした表現に使っても良いのかなと思った次第です。


風雅松本亭さんによると、バックマン(BACHMANN)のOn30ゲージの貨車には、トタン張りの屋根のものがあったとのことですが、同氏のブログに載せられている貨車の模型をみると、筋目板のようでした。

マンフィールーフ(屋根)と呼ばれているそうです。屋根だけでなく、ボディー全体が筋目のトタン張りでしたので、製作中の電動貨車の外吊り戸に筋目板を使用することがおかしくはない!と意を強くしました。

 

さて、ただ筋目の板を貼り付けただけでは、あまり実感がでないのですが、引き手を付けると俄然それらしさが出てきます。

引き手には、トレジャータウンの「DL機器室ハンドル・吊りフック8204-02」のもの(ハンドル)です。

画像にあるように、数多くのパーツが付いて600円ですから、きわめてリーズナブルな価格設定です!

引き手は、少し低めの位置に付けました。



つぎに、パンタは、IMONのPA42、平シュー黒を選択しました。

精密なパンタは、模型全体を引き立てます。

 

足回りですが、天賞堂のコアレスパワートラック26P(No.05002)です。


車軸を軸端でカットし、2mmビスで取付板に取り付けるだけです。

コアレスパワトラを載せて試走させると、どうも調子が良すぎて実感が出ません。

音もなく、スムーズにスピードを上げる様は、車庫の隅からヤットコさと出てくる実感がありません。スムーズすぎます。

贅沢な悩みですが…。


あとは、窓枠を別色に塗り分けるため、塗装後の取付となりますので窓枠を残して、ここまでで生地完成となります。

 

ボディーの塗装もどうするか決めていますが、これは、キット製作の最後の関門であり、楽しみでもありますので、じっくりと腰を据えて行いたいと思っています。