『サラリーマン再起動マニュアル』(42) 新・大前研一名言集(189) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『サラリーマン再起動マニュアル』(42)


大前研一さんは、私にとってメンターでもあり、
グールー(思想的指導者)の存在でもあります。


大前さんの著作を読んでいつも感じるのは、
物事の本質を捉えるずば抜けた能力です。


凡人である私は大前さんの足元にも及びませんが、
不断の努力を怠らず、一歩でも彼に近づきたい、
と思っています。



サラリーマン再起動マニュアル
2008年10月4日 初版第1刷発行 小学館
ISBN978-4-09-379454-1
 







目次
 [イントロダクション]志のあるサラリーマンは、
              きつい仕事を厭わない

 第1章[現状認識]なぜ今「再起動」が必要か?

 第2章[基礎編]「再起動」のための準備運動

 第3章[実践編]「中年総合力」を身につける

 第4章[事業分析編]“新大陸エクセレントカンパニー”の条件

 第5章[メディア編]「ウェブ2.0」時代のシー・チェンジ

 [エピローグ]新大陸の“メシの種”はここにある





第4章[事業分析編]“新大陸エクセレントカンパニー”の条件




 たとえばiPodの場合、アップルはコンセプトや

 デザイン、機能の仕様を決めているだけで、

 HDDとフラッシュメモリはサムスンおよび東芝、

 HDD用基盤は昭和電工、磁気ヘッドはTDK、

 小型モーターは日本電産が開発・製造し、

 ボディの鏡面仕上げは小林研業という新潟県の

 小さな会社が受け持っている。

 それを鴻海(鴻富錦工業。1974年に台湾でOEM

 メーカーとして創業。中国本土に進出して急成長し、

 世界最大のEMS[電子機器受託製造サービス]

 メーカーとなった)がまとめて最終組み立てを

 しているのだ。


  
                      (今日の名言 42  489)






『サラリーマン再起動マニュアル』が出版された
当時は、iPhone も iPad もこの世に出ていません
でした。


ですが、最終組み立てを行なうのは台湾メーカー
であり、部品を製造するのは日本メーカーであり、
アップルは完成品を販売するという構図に変化は
ありません。


そして、一番売上が大きく、一番儲けているのは、
アップルです。


スマホ(スマートフォン)にしても、完成品の製造・
販売に関しては、日本メーカーは韓国のサムスン
電子の後塵を拝しています。


視点を変えると、日本の部品メーカーの助けを借り
なければ、サムスン電子は製品化できないことに
なります。


この状況はアップルの iPhone や iPad にしても
同様です。


この本を通じて、鴻海(ホンハイ)という台湾メーカー
を知りました。現在、非常に強い会社に成長しました。


シャープを買収するのではないか、と何度も経済紙や
経済誌に取り上げられました。


日本メーカーの完成品が、日本で売れないことは
淋しいですね。


たとえ、いくらソニーのイメージセンサー技術が優れて
いると言っても、日本のスマホ市場を占有しているのは、
アップルの iPhone です。


欧州で、ソニーの Xperia シリーズの売れ行きは好調
のようですが。


ソニー製品にかぎらず、日本で売れなくなったのは、
日本製品からワクワクドキドキ感がなくなって
しまったことが原因でしょう。







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