『サラリーマン再起動マニュアル』(41) 新・大前研一名言集(188) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『サラリーマン再起動マニュアル』(41)


大前研一さんは、私にとってメンターでもあり、
グールー(思想的指導者)の存在でもあります。


大前さんの著作を読んでいつも感じるのは、
物事の本質を捉えるずば抜けた能力です。


凡人である私は大前さんの足元にも及びませんが、
不断の努力を怠らず、一歩でも彼に近づきたい、
と思っています。




サラリーマン再起動マニュアル
2008年10月4日 初版第1刷発行 小学館
ISBN978-4-09-379454-1






 

目次
 [イントロダクション]志のあるサラリーマンは、
            きつい仕事を厭わない

 第1章[現状認識]なぜ今「再起動」が必要か?

 第2章[基礎編]「再起動」のための準備運動

 第3章[実践編]「中年総合力」を身につける

 第4章[事業分析編]“新大陸エクセレントカンパニー”の条件

 第5章[メディア編]「ウェブ2.0」時代のシー・チェンジ

 [エピローグ]新大陸の“メシの種”はここにある




第4章[事業分析編]“新大陸エクセレントカンパニー”の条件




 「ウェブ2・0型企業」と「ウェブ1・0型企業」

 の違いは、顧客のニーズの変化をすぐに感知して

 対応できる企業体質になっているかどうか、

 ということである。たとえば、日本の主要パソコン

 メーカーは、需要予測をして半年に1回のサイクル

 で新しいモデルを決め、あらゆる機能を詰め込んだ

 商品を出している。だから値段が高い。

 いくら大々的に宣伝・販売しても、思うように売れ

 ない。

 残った在庫はアウトレットで叩き売り。

 その繰り返しで体力を消耗し、かつては日本国内で

 8割のシェアを占めていたNECでさえ、世界に出て

 いく力がなくなった。

 ところが、世界トップレベルのパソコンメーカーで

 あるデルの場合は、すべての顧客からダイレクトに

 注文を受けてオーダーメードで作った商品が10日で

 届く。だから需要予測は必要ない。


  
                      (今日の名言 41  488)





世の中の動きは本当に速いな、と感じます。
このブログを最初に書いた当時(2012年1月)、
デルはパソコン販売で世界一でした。


わずか3年後の2015年現在では、デルは順位を
大きく後退し3位です。


現在のパソコン販売世界一は、中国のレノボ
です。IBMがパソコン事業から撤退し、
レノボに売却しました。


以前首位であった、2位のHP(ヒューレット・
パッカード)が巻き返せるかどうか、
というのが現状です。事実上、この2強の争い
と言っても過言ではないでしょう。


日本のメーカーは、ことパソコンに限らず、
携帯やスマートフォンにも当てはまる話ですが、
めったに使わない機能やソフトを盛り込み過ぎ
るため、価格が高く設定されています。


ガラケーはその典型です。ついに、2017年度
までに日本メーカーがガラケーの販売から
完全撤退することが、決定しました。


それだけではありません。
「ワクワクする」製品作りができていません。
顧客が驚くような「ワクワクドキドキ感」が
ないのです。


ですから売れないのです。


メーカーの技術力を誇示したい気持ちは分かり
ますが、顧客が求めていない機能やソフトを
搭載することは、顧客の声に耳を傾けていない
証拠です。


「自己満足に陥っている」、と言われても仕方が
ないでしょう。


iPhoneにしても他のスマホにしても、内部の主要
部品を製造しているのは村田製作所やソニーなど
の日本の世界的な企業ですが、完成品となると
アップルやサムスンの後塵を拝しています。
とても悲しいことです。







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