大前研一さんは、私にとってメンターであり、
グールー(思想的指導者)の存在でもあります。
大前さんの著作を読んでいつも感じるのは、
物事の本質を捉えるずば抜けた能力です。
凡人である私は大前さんの足元にも及びませんが、
不断の努力を怠らず、一歩でも彼に近づきたい、
と思っています。
サラリーマン再起動マニュアル
2008年10月4日 初版第1刷発行 小学館
ISBN978-4-09-379454-1
目次
[イントロダクション]志のあるサラリーマンは、
きつい仕事を厭わない
第1章[現状認識]なぜ今「再起動」が必要か?
第2章[基礎編]「再起動」のための準備運動
第3章[実践編]「中年総合力」を身につける
第4章[事業分析編]“新大陸エクセレントカンパニー”の条件
第5章[メディア編]「ウェブ2.0」時代のシー・チェンジ
[エピローグ]新大陸の“メシの種”はここにある
第4章[事業分析編]“新大陸エクセレントカンパニー”の条件
世界の小売業の購買には二つの大きな特徴がある。
一つは「電子調達」だ。これは新大陸の話でもあるのだが、
世界で最も良くて最も安いものを電子商取引によって調達
することをいう。従来のように取引慣行に則って旧知の
問屋や商社から買うのではなく、見たことも会ったことも
ない世界中の相手から買うという、ある意味で非情な
システムだ。
それに世界で最も長けているGMSがアメリカの
「ウォルマート」とフランスの「カルフール」で、
この電子調達を駆使すれば、商品の仕入れコストは半分
以下になることもある。しかし、見えない相手から買う
ということは、信用情報や支払い条件などで相当のノウハウ
を積んでいなくてはならず、一朝一夕に電子調達のメリット
を享受するわけにはいかない。
もう一つは、味まで含めて世界の供給の現場を知り、
自分でグローバルに調達する、ということだ。
たとえば、スペインのイベリコ豚、ポーランドのハムや
ベーコンなど、世界で一番美味しいといわれているものを
今までのように商社任せではなく、自分で見つけて直に
調達する時代になっているのだ。
(今日の名言 40 487)
ウォルマートの傘下になってから、
西友は業績が回復基調になった、と言われています。
今まであまり売れていなかったペット用品の品揃え
やレイアウトを変更したことによって、ペット用品
コーナーが消費者に認知され、売上を大きく伸ばす
ことができたそうです。
最近、テレビや雑誌で目にすることが多くなったのは、
コストコというGMSです。
アメリカの企業らしく、巨大倉庫に夥しい量の商品を
山積みし販売しているシーンをテレビで見ました。
肉、パン、ピザ、パスタなどが大袋に入れられ陳列
されていました。日本ではあまり目にしない、
大型カートで店内を回ると、つい余計なものまで買って
しまいそうです。
年会費4200円を支払い会員になると会員を含め二人まで
入店できるそうです。
日本国内で、このコストコの出店が増えているという
ことです。超円高の今、輸入品が安く手に入るという
ことでしょう(この記事のオリジナルを執筆した2011年
12月当時)。
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