『サラリーマン再起動マニュアル』(09) 新・大前研一名言集(156) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

私のテーマは6つあります。
(1)ビジネス書の紹介(2)医療問題 (3)自分ブランド力
(4)名言 (5)ランキング (6)ICT(情報通信技術)
このブログでは、主に(1)~(4)を扱っています。
(5)と(6)はそれぞれ別のタイトルで運営しています。

『サラリーマン再起動マニュアル』(09)


大前研一さんは、私にとってメンターでもあり、
グールー(思想的指導者)の存在でもあります。


大前さんの著作を読んでいつも感じるのは、
物事の本質を捉えるずば抜けた能力です。


凡人である私は大前さんの足元にも及びませんが、
不断の努力を怠らず、一歩でも彼に近づきたい、
と思っています。




サラリーマン再起動マニュアル
2008年10月4日 初版第1刷発行 小学館
ISBN978-4-09-379454-1



 

目次
 [イントロダクション]志のあるサラリーマンは、
            きつい仕事を厭わない

 第1章[現状認識]なぜ今「再起動」が必要か?

 第2章[基礎編]「再起動」のための準備運動

 第3章[実践編]「中年総合力」を身につける

 第4章[事業分析編]“新大陸エクセレントカンパニー”の条件

 第5章[メディア編]「ウェブ2.0」時代のシー・チェンジ

 [エピローグ]新大陸の“メシの種”はここにある



第2章[基礎編]「再起動」のための準備運動



 
 私はこれまで、マッキンゼー時代を含めて、

 何百人もの社長に会ってきた。

 経営コンサルティングの仕事を頼まれると、

 私たちはまず、社長の「インボックス

 (決済前の書類)・アウトボックス

 (決済済みの書類)分析」をする。

 それで、今その会社で何が問題になっていて、

 どんな指示がされているか、

 どういう案件が遅延しているかを見る。

 すると、社長の癖が見えてくるだけでなく、

 多くの社長が“不要な仕事”を山ほど抱えて

 いることがわかるのだ。

 それでつまり、社長でもタイム・マネージメント

 が下手な人が多い、ということである。
 


                      (今日の名言 09  456)




まず、「問題は現場にある」、ということを
認識するところからスタートしなければ
なりません。


コンサルタントは実地調査を通じて、
「本質的な問題」を発見し、改善案を
提示します。


コンサルティングは実地調査から始まること
を認識しましょう。


コンサルティングというと、コンサルタントも、
コンサルティングを受ける企業のどちらにも、
大きな勘違いをしているケースがあります。


前もってマニュアルを用意していて、
それに則って粛々と行なうのがコンサル
ティングだ、と思い込んでいるフシがあります。


それは、間違いです。


もちろん、企業が抱えている問題は、
いくつかのパターンに分類できるかもしれません。


手法としては、正しいかもしれません。


ですが、実地調査してみなければ、
個別企業の「本質的な問題」は、
浮かび上がってきません。


現象に目を奪われ、「本質的な問題」
発見できなければ、対症療法に過ぎず、
「もぐらたたき」をしているだけです。


一向に問題解決に至らず、社内の混乱を増幅
させるだけです。


そしてもう一つ大切なことは、コンサルタントに
丸投げしてはいけないということです。


高額なコンサルティングフィーを払うのだから、
全部やってもらおうと考えるのは、
勘違いも甚だしいと言わざるを得ません。


コンサルタントはアドバイスすることはできても、
企業を変革することはできません。


実践するのは、あくまでコンサルティングを受ける
企業の経営者であり、社員なのです。


大切なことは、コンサルタントから適切なアドバイス
をもらい、実践することです。









藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ-
人気のブログランキング



こちらのブログもご覧ください!

こんなランキング知りたくないですか?

中高年のためのパソコン入門講座(1)

藤巻隆のアーカイブ


私の書棚(読み終わった本の一覧)