『サラリーマン再起動マニュアル』(08) 新・大前研一名言集(155) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『サラリーマン再起動マニュアル』(08)


大前研一さんは、私にとってメンターでもあり、
グールー(思想的指導者)の存在でもあります。


大前さんの著作を読んでいつも感じるのは、
物事の本質を捉えるずば抜けた能力です。


凡人である私は大前さんの足元にも及びませんが、
不断の努力を怠らず、一歩でも彼に近づきたい、
と思っています。




サラリーマン再起動マニュアル
2008年10月4日 初版第1刷発行 小学館
ISBN978-4-09-379454-1



 

目次
 [イントロダクション]志のあるサラリーマンは、
           きつい仕事を厭わない

 第1章[現状認識]なぜ今「再起動」が必要か?

 第2章[基礎編]「再起動」のための準備運動

 第3章[実践編]「中年総合力」を身につける

 第4章[事業分析編]“新大陸エクセレントカンパニー”の条件

 第5章[メディア編]「ウェブ2.0」時代のシー・チェンジ

 [エピローグ]新大陸の“メシの種”はここにある




第2章[基礎編]「再起動」のための準備運動





 試しに、手帳に書いてある予定を、

 「超重要=緑、まあまあ重要=貴、

 あまり重要でない=赤」に色分け

 してマーキングしてみよう。

 そうやって色分けされた手帳をもとに

 「時間のリストラ」に着手するのだ。

 実はこの「時間のリストラ」のやり方・考え方

 というのは「企業のリストラ」と同じである。

 「奇跡のV字回復」などと賞賛された

 日産自動車のカルロス・ゴーン社長が

 収益改善のためにやったのは、

 部品の購買費用と人件費の大幅カットだ。

 瀕死状態に陥った企業のリストラとしては、

 ごく当たり前のことをやったにすぎない。

 重要なのは、ゴーン社長がそれを徹底的に

 実行させたことである。

 「時間のリストラ」でも同じように、

 赤に色分けされるような会議や打ち合わせは、

 無条件にすべてカットする。

 ポイントは、黄色の予定も半分はカットすると

 目標設定して、それを実行することだ。
 


                      (今日の名言 08  455)





実行するということに関して、
『経営は実行』(ラリー・ポシディ)
という本に書かれていることが、
参考になると思います。


戦略を考えることは大事ですが、
それを実行しなければ「絵に描いた餅」
にすぎません。


きわめてシンプルに「実行」するだ、
というのが主旨です。


アイデアを出すだけではなく、
実行、実行、実行あるのみ。
言い換えると、「仮説と検証」や
PDCA(Plan,Do,Check and Action)
と同様です。


問題となるのは、大前さんが指摘している、
「超重要=緑、まあまあ重要=貴、
あまり重要でない=赤」
の3つに分ける基準が、明確になっていない
ことです。


個人レベルでも、組織レベルでも、
あるいは全社レベルでも、
どの事業あるい仕事が、超重要なのか、
優先順位がつけられなかったり、
間違うことがよくあります。


明確な基準が存在しないからです。
恣意的な取り扱いをするために、
超重要な案件が後回しにされることがあります。


「重要度」と「緊急度」という2つの軸で考える、
とよいのではないでしょうか。


① 「重要度 大」「緊急度 大」

② 「重要度 大」「緊急度 小(又は中)」

③ 「重要度 小(又は中)」「緊急度 大」

④ 「重要度 小(又は中)」「緊急度 小(又は中)」



この4つがあります。

①を最優先に行うことは当然ですし、
④は最後でよいことは誰でも分かります。


問題は②と③です。


どちらの優先順位が先かということです。


ですが、それほど簡単には結論を下せません。
しかし、冷静に考えれば、②が優先順位は先
になると気づきます。


重要度が大きければ、その場しのぎだけの
問題解決では済まなくなるからです。


深刻な問題を引き起こしたり、解決を長引かせる
こともあるからです。


③は確かに、緊急度は大きいですが、重要度が
小さいのであれば、全社レベルで対応するまで
のことではないかもしれません。


もちろん、ケース・バイ・ケースで対処しなく
てはならないことは多々ありますが。


最近のケースで、エボラ出血熱に罹患した人が、
日本国内で発生したらどうするか、という深刻な
問題があります。


全世界ですでに5000人以上が亡くなっている、
ということですね。


これはもちろん、①ですから、感染者を大至急
隔離することは当然のことです。


それ以外にするべきことは、感染者と接触した
すべての人たちを感染者と同様に、
最優先で隔離することが不可欠です。




話を戻しますと、
「超重要=緑、まあまあ重要=貴、
あまり重要でない=赤」
の3分類は基本的なことですが、
前もってきちんとルールを決めておくことは、
極めて大切なことです。


普段からシミュレーションしておくと、
慌てずに済むと思います。







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