『サラリーマン再起動マニュアル』(02) 新・大前研一名言集(149) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『サラリーマン再起動マニュアル』(02)


大前研一さんは、私にとってメンターでもあり、
グールー(思想的指導者)の存在でもあります。


大前さんの著作を読んでいつも感じるのは、
物事の本質を捉えるずば抜けた能力です。


凡人である私は大前さんの足元にも及びませんが、
不断の努力を怠らず、少しでも彼に近づきたい、
と思っています。




サラリーマン再起動マニュアル
2008年10月4日 初版第1刷発行 小学館
ISBN978-4-09-379454-1 

目次
 [イントロダクション]志のあるサラリーマンは、
   きつい仕事を厭わない

 第1章[現状認識]なぜ今「再起動」が必要か?

 第2章[基礎編]「再起動」のための準備運動

 第3章[実践編]「中年総合力」を身につける

 第4章[事業分析編]“新大陸エクセレントカンパニー”の条件

 第5章[メディア編]「ウェブ2.0」時代のシー・チェンジ

 [エピローグ]新大陸の“メシの種”はここにある









[イントロダクション]
志のあるサラリーマンは、きつい仕事を厭わない




 バブル経済崩壊後の日本は、世界第2位

 (現在は中国に次いで第3位、注:藤巻)

 の経済大国でありながら、世界の誰からも

 尊敬されないかわりに文句も言われない

 という無風状態になった。

 無風状態とは、言い換えれば「ぬるま湯」

 である。バブル経済崩壊後17~18年も

 ぬるま湯につかっていたせいで日本は

 緊張感が全然なくなり、政府はもとより

 地方自治体も企業も個人も、たるみ切って

 いる。だから、どの部門もトラクションが

 なくなって日本全体が“フリーズ”している

 のだ。
 
 しかし、そういう状態は、志のあるサラリー

 マンにとっては大きなチャンスである。

 周囲がみんなフリーズしている時に「再起動」

 してグローバルに通用する人材になれば、

 日本企業はもちろん、世界中の企業で活躍

 できるからだ。
 


                      (今日の名言 02  449)





同様な指摘は、『この国を出よ』(柳井正氏との共著、
小学館)の中でも強調しています。


興味をお持ちの方はご参照ください。



もう言い古された言葉ですが、「茹でガエル現象」や
「成功の復讐」があります。


ぬるま湯に長い間つかっていると、社会の大きな変化
が起きた時には対応できず、茹で上がってしまうこと
をカエルに例えたのが、「茹でガエル現象」です。


カエルを器に入れ、下からビーカーで徐々に熱して
いくと、温度変化に気づかず、気づいた時には、
茹で上がっていた、という話です。


大前さんと、マッキンゼーで経営コンサルタントを
していた著名なトム・ピーターズ氏の言葉と言われ
ています。


もう一つの「成功の復讐」とは、時代が変わった
にもかかわらず、過去の成功体験が忘れられず、
同じ手法を用いて、しっぺ返しを食らう、という
ことです。胡座をかいていたということですね。


どちらにも共通するのは、「油断」です。
危機感や危機意識の欠如、と言っても過言ではない
でしょう。


私も体験したことですが、組織にどっぷりつかって
いると、社内の論理にだけ目が行き、周囲(社会)
に目が行き渡らなくなってしまうことがあります。


自社あるいは個人のしていることが、デファクト・
スタンダード(事実上の標準)と思い込んでしまう
んですね。驕(おご)りで目が眩(くら)んで
しまうのです。


本来なら見えるはずのものが、見えなくなってしまう
のです。


そうならないために、大前さんは「再起動」
(リブート)することが重要だ、と指摘している
のです。


「自分の状態を客観的にきちんと把握できていな
かった」、と過去を振り返ってみて、実感しました。






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