今週の言葉(58) 居心地の悪いところに 行くのがダイバーシティー リーダーは“場”を提供せよ | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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居心地の悪いところに
行くのがダイバーシティー
リーダーは“場”を提供せよ


橋本 孝之(はしもと・たかゆき)氏
[日本IBM会長]




 35際の時、米国に赴任するまで、全くと言って

 いいほど英語ができませんでした。

 「第1言語が名古屋弁、第2言語が標準語で、

 ずっと後に英語」などと話していたくらいです(笑)。


 実際に行って会って話して体験しないと、

 すべては始まらない。知識は本から学べますが、

 行かなければ心理的なものは鍛えられないと、

 身をもって体験しました。


 最近の日本では、場を提供する経営者が減り、

 一方の若者も望まなくなっています。

 経営が短期志向で利益重視になると場を作らなく

 なりますし、若者にとってもやっぱり日本は居心地

 がいいですから出ていきたくない。


 最近はダイバーシティー(多様性)という言葉を

 よく耳にするようになりましたが、これは女性活用

 だけの話ではありません。簡単に言うと、居心地の

 悪いところに行くことがダイバーシティーなのです。


 過去の高度成長期の日本のように、常に一直線で

 成長し続けるのであれば、ダイバーシティーは要り

 ません。同質の人だけが集まっていた方が、

 意思決定は速いですから。しかし、今は市場が

 多様化する中でモノやサービスを売っていかな

 ければならなくなっています。


 だからダイバーシティーは絶対必要なのです。


 会社のリーダーには、「若手に場を提供しましょう」

 と強く言いたい。そして場をもらった人はそれに

 対して応えていく。これが繰り返されることによって、

 会社や社会が変わってくると思うんですね。


 変えるということは、居心地が悪い環境に行くこと

 ですし、努力もしなくてはなりません。

 けれども、一回動き始めて、その環境に慣れると、

 結構自分で働けるようになるものです。 


                 (2014.09.29号から)
 





橋本さんは、ダイバーシティー(多様性)について、


 居心地の悪いところに行くことがダイバーシティー

 なのです。
 


と語っています。


とても面白い指摘だと思いました。
一般に言われるダイバーシティーとは異なるからです。


「生物の多様性」という文脈の中で、ダイバーシティー
という言葉がよく使われてきました。


ダイバーシティーというキーワードのほかに、
最近よく耳にしたり、目にするのはキーワードは
サステナビリティです。


サステナビリティは、「持続可能性」という意味で、
ビジネスにおいて、たいへん重要な考え方になって
きています。


企業はゴーイング・コンサーンが、前提になっている
からです。


ゴーイング・コンサーンとは、
「企業が将来にわたって無期限に事業を継続する
ことを前提とする考え方のこと」
継続企業の前提 Wikipediaから)
だからです。


橋本さんは体験の大切さを強く訴えています。


 実際に行って会って話して体験しないと、

 すべては始まらない。知識は本から学べますが、

 行かなければ心理的なものは鍛えられないと、

 身をもって体験しました。
 




やはり、体験者の言葉には重みがあります。



 


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