組織と人を固めて
オーナー企業から脱皮
白川 保友(しらかわ・やすとも)氏
[セントラル警備保障会長]
自分はカリスマにはなれない――。
東日本旅客鉄道(JR東日本)からセントラル警備保障
に移った時、私はそう痛感しました。
今の会社は創業者が育てたオーナー企業です。
社長という肩書が付いたとしても、私はその代わりは
務まりません。
一人の社長が10年も20年も続けることはありません。
時代の変化とともに新しい人が引っ張っていく体制を
作ろうと考えました。
起業が大きくなれば当然、トップダウンだけでは限界
があります。自律的に動く組織作りを目指すことに
しました。
まず取り組んだのが管理職を育てていくことです。
グループ営業やチーム営業を根付かせて、部長や課長
を育てないと自分たちの成果も上がらない仕組みに
切り替えました。ともすると個人主義に走りがちな
管理職の意識改革を図ったのです。
組織に自分の考えを浸透させようと思うなら、
複雑な旗印は逆効果になる恐れがあります。
私が根付かせたかったものは極めてシンプルです。
それは、顧客志向の会社に生まれ変わることでした。
セントラル警備保障で社長と会長を計8年間務めて
きましたが、顧客志向を目指した人づくりが少しずつ
形になり始めています。
警備業界は東京五輪がさらなる飛躍の好機になります。
安心・安全な五輪に貢献できるよう、組織と人を磨き
続けていきます。
(2014.09.22号から)
「Simple is Best」という言葉がありますね。
スローガンはシンプルであればあるほど、
口ずさみやすく、人々に浸透しやすくなります。
2008年11月8日、アメリカ合衆国大統領の就任演説で、
オバマ現大統領は、「Yes, We Can Change!」という、
とてもシンプルな言葉を使い、アメリカ合衆国内
ばかりか、日本でも流行語となりました。
スローガンを浸透させるためにも、考えを共有する
ためにも、言葉はシンプルであることが不可欠です。
白川さんは、
「私が根付かせたかったものは極めてシンプルです。
それは、顧客志向の会社に生まれ変わることでした」
と述べています。
私は、シンプルの他に、さらに重要なことがある、
と考えています。
それは、その言葉に込めた熱い想いと、
真の目的が理解されるまで何度でも説くことです。
オバマ 演説(字幕): 11.4 勝利演説 1/2
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