『即戦力の磨き方』(22) 新・大前研一名言集(133) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『即戦力の磨き方』(22)






大前研一さんのような「世界に通用する傑出した人物」は、
日本にも世界にもあまりいません。


私は大前さんの足元にも及ばないちっぽけな存在ですが、
そんな小さな私でも、世の中で役に立ちたいと熱望して
います。


年齢は関係ないと思っています。


やろうとする意思と一歩踏み出す行動力ではないか、
と考えます。


その2つに付け加えるならば正しい方向性でしょうか。


これはなかなか定めるのが難しい。
自分で正しいと判断しても、必ずしもそれが正しい針路
をとっているかどうか確かめることが困難だからです。


メンター(師匠)がそばにいれば、たとえ間違った方向へ
進んだとしても、謙虚な気持ちで従うならば修正は可能
でしょうが。


私にとってのグル(精神的指導者)は大前研一さんです。
もちろん、大前さんがそんなことを知る由もありませんが。


以前、大前氏の下で働いていた学生の方
(今では社会人として働いていることでしょう)
からメールを頂いたことがあります。


そのメールの中で、身近で見た大前さんの気さくで、
ユーモアあふれる人柄に触れたことを伝えてくれました。





 私にいえるのは、いまあなたが乗っている

 エスカレーターの先に未来がないのはたしかだが、

 かといって飛び降りても、そこでじっとするだけなら、

 野垂れ死にするしかないという厳しい現実を認め、

 受け入れろということだけ。

 そうすると、正解は、自分の進むべき方向を自分で

 判断し、道なき道を切り拓くパス・ファインダー

 としての能力を身につけるしかないことになりは

 しないか。

 その能力は、語学力、財務力、問題解決力という

 三種の神器にほかならない。

 そして、そういう力や技術を獲得することこそが、

 勉強の本質なのである。
 


             今日の名言 1 〈403〉




 「日本人の生徒が入ると、クラス全体のレベルが

 下がる」

 海外のビジネススクールでは、ここ数年来、

 よくこういう声を耳にする。

 私が教えていたカリフォルニア大学ロサンゼルス校

 (UCLA)やスタンフォード大学のビジネススクール

 の教授たちに聞いても、まったく同意見だという。

 スウェーデンやアイスランドといったヨーロッパ勢

 だけでなく、同じアジアの中国人やインド人と

 比べても、日本人の学力だけが、明らかに年々劣化

 しているというのだ。
 


             今日の名言 2 〈404)




 私がMIT(マサチューセッツ工科大学)に留学して

 いた35年前には、そんなことはなかった。

 逆に日本人といえば、それだけで優秀だと思われて

 いた。

 実際、私など、クラスメート130人のなかで、

 ただ一人非英語圏出身者だったにもかかわらず、

 いきなりクラス委員に選ばれたくらいだ。
 

      
             今日の名言 3 〈405)




日本人の海外留学状況は、どうなっているのか、
調べてみました。


『即戦力の磨き方』が出版された2006年以前と
以降の推移を、文部科学省がまとめています。
ただし、2010年までしか掲載されていません。


2004年をピークに、確実に減少しています。




次に、留学先を2010年と2009年の対比で示しています。
米国での減少が目立ちます。




米国で減少している理由としては、
「経済的な問題」と「英語から中国語へのシフト」
がある、と考えられています。


 「米国への留学が減った理由は1つではない」と

 サターホワイト氏は分析する。大きな要因の1つが、

 経済問題だ。


 「ここ数年、米国の大学は急ピッチで学費を上げている。

 授業料や部屋代、食費など留学中の9カ月間にかかる

 諸費用の平均は、2011~12年度が公立の4年制大学で

 3万3973ドル。3年前に比べて16%も上がっている。

 家計が悪化するなかで、これは痛い」
 

  ("内向き志向の若者"は嘘?日本人留学生が減り続ける理由
  以下同様)



 アメリカ、イギリスから中国、台湾への留学先のシフトに

 ついては、英語ではなく中国語を学習しようというニーズ

 が近年上がっていることが考えられます。

 




ただ、交換留学では減っていないということです。
経済的負担が軽減されるからです。


 交換留学では大学から奨学金が支給されるなどして

 学生の経済的な負担は軽減されるため、留学者数への

 影響は少なかった。
 




これらの資料と照らしあわせて考えますと、
米国への留学が減少しているのは、
学力と経済的負担が大きな要因になっている、
と推測できます。







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