大前研一さんのような「世界に通用する傑出した人物」は、
日本にも世界にもあまりいません。
私は大前さんの足元にも及ばないちっぽけな存在ですが、
そんな小さな私でも、世の中で役に立ちたいと熱望して
います。
年齢は関係ないと思っています。
やろうとする意思と一歩踏み出す行動力ではないか、
と考えます。
その2つに付け加えるならば正しい方向性でしょうか。
これはなかなか定めるのが難しい。
自分で正しいと判断しても、必ずしもそれが正しい針路を
とっているかどうか確かめることが困難だからです。
メンター(師匠)がそばにいれば、たとえ間違った方向へ
進んだとしても、謙虚な気持ちで従うならば修正は可能
でしょうが。
私にとってのグル(精神的指導者)は大前研一さんです。
もちろん、大前氏さんがそんなことを知る由はありませんが。
以前、大前さんの下で働いていた学生の方
(今では社会人として働いていることでしょう)
からメールを頂いたことがあります。
そのメールの中で、身近で見た大前氏の気さくで、
ユーモアあふれる人柄に触れたことを伝えてくれました。
アメリカには他国と同じ意味での貿易がない
というのは、貿易不均衡もないということになる。
双子の赤字などという言い方をするから、
アメリカは貿易赤字でさぞ苦しんでいるだろうと
思ってしまいがちだが、そういう常識にとらわれて
いると、ドルに信用があるかぎりアメリカはいくら
でも海外の財貨が買えるのだという現実が見えなく
なってしまう。
今日の名言 1 〈385〉
いまの日本人は、ものを考えるということが、
まったくといっていくらいできていない。
国のやることに、最初こそ文句をいっても、
結局は「お上のやることには逆らえない」と
認めてしまうのだから、政府からみれば、
こんなに扱いやすい国民はいない。
今日の名言 2 〈386)
私は、30代、40代の人たちが、とくに問題だと
思っている。この世代は、体制の求める詰め込み教育
に過剰に適応して、高度な受験技術だけを磨いてきた
ので、肝心の「自分の頭で考える」という訓練が、
まるでなされていない。
彼らが学校で教わった勉強法というのは、あらかじめ
教科書にある知識を記憶し、吐き出すことだ。
「コロンブスがアメリカ大陸を発見したのは1492年」
と書いてあるのをそのまま記憶して、「コロンブス」
「アメリカ大陸」「1492年」の3つの穴埋めに瞬時に
答えられるのが、優秀な生徒だったのである。
今日の名言 3 〈387)
大前さんが、他の本でも繰り返して指摘しているのは、
記憶力を試す教育に偏重してきたことが問題だ、
ということです。
「自分で考える」という訓練がされていないということ
です。
「暗記することは、著者の考え方に「洗脳」されることだ」
と言った人がいますが、一理あると思います。
何も考えずに、記憶に専念することは危険だ、
ということです。
サイトで検索して分かることを覚える必要はありません。
調べる手間を惜しんではいけません。
インターネットが一般化する前は、調べるには百科事典
や国語辞典等にあたるしかありませんでした。
ところが、そこに書かれたデータや情報は陳腐化していて、
実情とかけ離れていたことがしばしばありました。
過去のことを調べるだけでなく、今現在どうなのかでさえ、
インターネットを介して調べれば、90%程度まで見つかり
ます。
すぐに詳しい人に聞くのではなく、まず自分で調べ、
そして考える。さらに、情報を得たら自分のこととして、
行動に移す→ 自調自考自動が大切です。
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