それをチームで共有する
それは開発も経営も同じ
前田 修司(まえだ・しゅうじ)氏
[セコム会長]
既にある技術やインフラの延長線上で
新しい製品やサービスを考えるのでは
なく、「こういうものがあったらいいな」
というゴールを先に考え、それをチーム
で共有する。それこそが、革新的な商品
を生み出す条件であり、時代の変化に
合わせて企業を進化させるために必要な
ことではないでしょうか。
どうすればチームの足並みを揃えられるか。
私なりにたどり着いた答えが、A4サイズの
パンフレットでした。
開発に着手する最初の段階で、完成品の
イメージを1枚の紙にまとめるのです。
あれこれ技術を詰め込んだ多機能製品に
することは禁物です。せっかくの赤いバラが、
いろいろな色のバラに紛れて灰色に見えて
しまうのです。100%を目指すのではなく、
90%ぐらいの機能にして、顧客ごとにカスタ
マイズする余地を残しておくのがコツでした。
当初のイメージ通りに完成したサービスほど、
世の中に受け入れられるものです。
ゴールを設定するだけでなく、自己否定して
いくことも忘れてはなりません。
(2014.07.21号から)
セコムは2020年に開催される東京オリンピック
の対策として、警察とは異なる視点で、
警備を行うための新しいシステム開発に着手して
います。
例えば、上空から競技場周辺の人の流れを監視し、
不穏な動きが見つかれば、警察へ通報し、さらに
自社の警備員を現場へ急行させるシステムの完成
を急いでいます。
1962年創業のセコムは、50年前の東京オリン
ピックで人的警備を受注し、ノウハウを蓄積して
きました。
ただ、人的警備だけでは限界があると考え、
新たなシステムを導入しました。
東京オリンピックの選手村などの警備を受注し
話題になりましたが、人的警備だけでは多くの
警備員を擁することになり発展がないと考え、
1966(昭和41)年、日本初のオンライン安全
システム「SPアラーム」を開発しました。
(「セコムグループの歩み」から)
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