大前研一さんのような「世界に通用する傑出した人物」は、
日本ばかりか世界にもあまりいません。
私は大前さんの足元にも及ばないちっぽけな存在ですが、
そんな小さな私でも、世の中で役に立ちたい、
と熱望しています。
年齢は関係ないと思っています。
やろうとする意思と一歩踏み出す行動力ではないか、
と考えます。
その2つに付け加えるならば正しい方向性でしょうか。
これはなかなか定めるのが難しい。
自分で正しいと判断しても、必ずしもそれが正しい針路を
とっているかどうか確かめることが困難だからです。
メンター(師匠)がそばにいれば、たとえ間違った方向へ
進んだとしても、謙虚な気持ちで従うならば修正は可能
でしょうが。
私にとってのグル(精神的指導者)は大前研一さんです。
もちろん、大前さんはそんなことを知る由はありませんが。
以前、大前さんの下で働いていた学生の方
(今では社会人として働いていることでしょう)から
メールを頂いたことがあります。
身近で見た大前さんの気さくで、ユーモアあふれる人柄に
触れたことを伝えてくれました。
語学力、財務力、それに問題解決力、この3つが
即戦力のプロフェッショナル人材として
必要な三種の神器である、と私は長年主張してきた。
また、ITを駆使できることも必須条件である。
このうち私がとくに問題だと思っているのは、
語学力だ。
日本人は語学力に関しては、世界水準どころか、
入り口にも立っていないというのが、
広く世界を知る私の偽らざる感想だ。
世界経済がボーダーレス化しているという認識が、
日本人はあまりにも低すぎるのである。
今日の名言 1 〈355〉
私のいう語学力とは、ズバリ英語のことだ。
市場価値といえば英語くらい市場価値の高い言語
はないし、ビジネス上の意思疎通が、
日本語と英語でスムーズにできるなら、
ほかの言語にまで手を広げる必要はまったくない。
今日の名言 2 〈356)
基本的に英語さえ話せれば、世界中のどこの国、
どんな人種の人とも、問題なく商売ができる。
なぜなら英語というのは、21世紀のエスペラント語
だからだ。
今日の名言 3 〈357)
大前さんは、大前流「三種の神器」を取り上げています。
「語学力、財務力、それに問題解決力」です。
その中で、特に語学力、つまり日本人の英語力が
世界水準に達していないことが問題なのだ、
と指摘しています。
巷で、
「勉強しなくていいんです! 聞くだけで身につきます」
といった類のコマーシャルをよく耳にしますね。
私は、「英語“を”勉強する」のではなく、
「英語“で”勉強する」ことが大切だ、と考えています。
つまり、英語を勉強することが目的ではなく、
英語は「他の科目やテーマ」を学ぶための手段である、
という意味です。
例えば、あなたが海外でサッカー選手として活躍したい、
と考えているとします。
もちろん、サッカーの技術やルールを身につけることは
マストです。
ですが、海外でプレーしたいと思うのであれば、
監督やコーチが指示する動きや戦術などを理解でき
なければなりません。この点は納得できると思います。
もちろん、ドイツやイタリアでプレーする場合は、
ドイツ語やイタリア語も勉強してマスターするに
越したことはありません。
ただ、イングランドをはじめ、英語圏でプレーする場合は、
英語を理解し、コミュニケーションが取れることは、
必須条件となるでしょう。
サッカーで使う英語の単語や言い回しを身に付ければ、
監督やコーチの支持を理解できるだけではなく、
決定的なチャンスを作り出したり、チャンスをモノにして、
得点できることが可能になります。
サッカーを知らない人と比べると、サッカーを理解し、
プレーできる人がサッカーに関する英語を学ぶことは
はるかに早く、深く理解できることでしょう。
最終的には、ピッチに立って結果を出さなければ、
以後はなかなか使ってもらえなくなりますが。
サッカーの技術やルールを身に着けた上で、
サッカー特有の英語の単語や言い回しを理解できれば、
戦術が理解でき、結果に結びつけることが可能になります。
何が言いたいかといいますと、自分が得意な分野や、
興味がある分野の事柄を英語で勉強することがポイント
になる、ということです。
日常会話程度の英語力では、歯がたたないということを、
大前さんは指摘しているのだ、と思います。
自分の専門分野を英語でコミュニケーションがとれるように
なることが望まれる、と考えています。
別の言い方をすれば、日本語で専門分野のことが、
きちんと説明できず、相手の話が理解できないなら、
いくら英語を学んだところで、英語でコミュニケーション
を取ることは不可能です。
極めて自明のことですね!
日本人同士でも、中身のない話を長々と話し合っても、
互いにレベルは上がりませんよね。
なぜ、英語となると、こんな当たり前のことが、
当たり前でなくなってしまうのでしょうか?
欧米の子どもたちのレベルの英語がいくらできても、
羨ましいとは思いません。
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