『21世紀へ』(22) 言葉の迷宮(117) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『21世紀へ』(22)





この本の中で、盛田さんはソニーの原点を
熱く語っています。


「若々しさを失ってはいけない」という
言葉に集約できるのではないでしょうか。


ソニーが大企業になり、徐々に若さを
失っていったように見えてなりません。


冒険する、チャレンジする・・・そういった
姿勢が薄れて行ったのではないでしょうか。


企業が小さいうちは、いつか倒産するかも
しれない、という危機感が全社に共有されて
います。


ところが、大企業になると、部署間で情報が
共有されず、部分最適に陥り、全体最適が
意識されなくなっていきます。


トップがビジョンを示し、方向性を明確化
しても、末端にまで浸透していかなくなって
しまうことがあります。


グローバル企業になれば、その傾向が一層
促進されます。


自分が携わっている仕事が、会社全体の中で、
どのような位置づけになるのか、継続的に
意識化していかない限り、部分最適の陥穽に、
はまってしまいます。





 ソニーに対して独特なイメージを抱いて

 もらうこと、ソニーに親近感を持って

 もらうこと、ソニーの将来に期待を

 持ってもらうこと、これらのことに、

 当社は常に最新の注意と努力をおし

 まない。ソニーの技術が生み出して

 いく、新しい、よい商品の価値を、

 SONYの四文字とぴったり関連させて、

 顧客のなかの一つのイメージとして

 定着させていくことが、販売をバック

 アップするソニーのPRの特色である。  
 
                    (P.117)

         (064-1-0-000-352)



 


 経験の乏しさも、何事も恐れぬ、

 若さの持つ奔放さと、あらゆるものを

 吸収する積極的な融通性とで補って、

 新しい、独特なステップを踏み出して

 いきたいのである。 
 
                    (P.117) 

         (065-1-0-000-353)





 ソニーが目指しているものは、生産技術陣が

 意図し企画した精神を、流通機構の末端に

 までしみ通らせるルートづくりである。

 いいかえるなら、ソニー・スピリットの

 理解者、同調者による販売機構をつくる

 ことである。そうすることによって、初めて

 ソニーが持つ、未来へのビジョンを実現する

 ことができるはずである。

                     (P.120)

         (066-1-0-000-354)








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私の書棚(読み終わった本の一覧)



孫子の兵法前編1


孫子の兵法前編2


孫子の兵法前編3


孫子の兵法前編4


孫子の兵法後編1


孫子の兵法後編2


孫子の兵法後編3


孫子の兵法後編4


盛田氏の挑戦