東京通信工業からSONY(ソニー)へ
社名変更した経緯が語られています。
字数が少なく、世界に進出する以上、
どこでも同じ発音で読まれ、耳障りがよい
名称であることが、条件だったことが
分かります。
KODAKという世界一のフィルムメーカーが
ありました。
カメラフィルばかりか映画のフィルムでも
使われました。
KODAKという名称にした経緯を、
昔、何かの本で読んだことがあります。
なぜこの名称にしたのか?
KODAKを左から読んでも、右から読んでも、
ほとんど同じ発音で読めます。
アラビア語は右から左へ読むそうです。
そのため、右から左に読んでも音声面で、
大きく違わない名称にするために、
KODAKにしたそうです。
そのKODAKは成功にあぐらをかき、
デジカメ時代の到来を読み違え、
倒産してしまいました。
最近、ソニーは
「VAIOブランドのパソコン事業を売却する」
と平井社長が発表しました。
パソコン事業が儲からなくなったためです。
今後、ソニーはAV(オーディオ・映像)事業に
特化していくようです。
4Kテレビ(ハイビジョンテレビの4倍の
高精細テレビ)の販売と、
スマホのカメラ用半導体の販売などを
強化していくようです。
コニカミノルタからカメラ部門を買収し、
画像半導体の技術を深化させています。
iPHone6が2014年10月に発売予定だそうです。
今までのiPhoneのカメラ用半導体はソニー製で、
高精細な撮影ができる技術は、
ソニーが群を抜いている、と言われています。
ただ、このままでは下請けメーカーであり、
部品を供給するだけの企業になりかねません。
完成品を市場に投入できなくなることは、
ソニーとして屈辱的なことではないのか、
と思ってしまいます。
世界市場へ打って出るには、強力な武器
となるべきよい新製品と、それを売るに
値するよき販売ルートとが絶対に必要で
ある。
(P.112)
(061-1-0-000-349)
市販品を売っていくうえには、ブランドが
いかに大切であることか。ブランドの信用
を確立することが、まず第一の要件である
ある以上、世界中に通用する名をブランド
とし、同時に社名ともすることが、一石二鳥
の策であるとの結論にわれわれは到達した。
ここに、SONYの誕生のいわれがある。
(PP.112-113)
(062-1-0-000-350)
ブランド決定に当たっては、次の二つの
重要な決定基準が先に決められていた。
すなわち、
一、字数はあくまでも少ないこと。
なぜならば、字数が少ないほど印象
という面からみて極めて有利である。
しかも誰でも簡単に記憶に残して
くれる。しかし三文字は、あまりにも
多くの三文字の組み合わせが使われて
おり、混同を生じてかえって好ましく
ない。四文字ないし五文字であること。
二、世界に進出する以上、どこの国でも
同じ発音で読まれ、感じよく耳に響く
名であること。
(P.113)
(063-1-0-000-351)
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