大前研一さんのような「世界に通用する傑出した人物」は、
日本にも世界にもあまりいません。
私は大前さんの足元にも及ばないちっぽけな存在ですが、
そんな小さな私でも、世の中で役に立ちたいと熱望して
います。
年齢は関係ないと思っています。
やろうとする意思と一歩踏み出す行動力ではないか、
と考えます。
その2つに付け加えるならば、正しい方向性でしょうか。
これはなかなか定めるのが難しい。
自分で正しいと判断しても、必ずしもそれが正しい針路を
とっているかどうか確かめることが困難だからです。
メンター(師匠)がそばにいれば、たとえ間違った方向へ
進んだとしても、謙虚な気持ちで従うならば修正は可能
でしょうが。
私にとってのグル(精神的指導者)は大前研一さんです。
もちろん、大前さんはそんなことは知る由もありませんが。
以前、大前さんの下で働いていた学生の方
(今では社会人として働いていることでしょう)から
メールを頂いたことがありました。
身近で見た大前さんの気さくで、ユーモアあふれた人柄に
触れたことを伝えてくれました。
最悪なのは、「日本は自国でのモノづくりで
いまの地位を築いたのだから、いま一度国や
産業界が一致団結して、得意な製造業で
世界の荒波に立ち向かおう」という、
それこそ経団連的な発想だ。
そんなことをして弱いものまで無理に生かせば、
結局、消費者や納税者にツケが回ってくる。
それは経済への冒涜だし、なにより成熟した
市場がそんなことを許すわけがない。
今日の名言 1 〈349〉
まさに21世紀はパーソン・スペシフィック
(人材次第)の時代なのである。
徒党を組んでいる場合ではない。
日和(ひよ)ったら負けるのだ。
今日の名言 2 〈350)
最近、一部の人がようやく気付き始めたとはいえ、
日本人は世界第二の経済大国になるまでは必死に
努力をした。
が、そのあとは極楽トンボの生活が長かったせいか、
全体的に危機感が薄すぎる。
私の目には、氷山が確実に近づいてきているのが
見えるのに、ほとんどの人はそれに気づかず、
毎夜タイタニック号の上で宴に興じているかのようだ。
今日の名言 3 〈351)
『即戦力の磨き方』が出版されたのは、2006年4月18日
のことです。
今日までの8年間で、大前さんが指摘していたことが、
続出しました。
半導体メーカー、エルピーダメモリの倒産
三洋電機の解体と切り売り
パナソニック、ソニー、シャープの莫大な赤字と、
その後の大量の人員整理(リストラ)
日本企業の業績悪化の主な例は、これだけあります。
円安誘導政策によって、自動車関連など一部の輸出企業は、
最高益を出していますが、その一方で、輸入額も増大し、
直近の貿易収支は7兆円の赤字となっています。
過去最大の赤字額となりました。
大前さんは、預言者でもなければ、占い師でもありません。
米マッキンゼー・アンド・カンパニー本社の常務取締役で、
日本法人社長を務めました。
大前さんが大手日本企業の衰退を予測できたのは、
著名な経営コンサルタントとして、長年の経験と高い実績
に裏打ちされた「分析力」と「判断力」によって、
導き出された必然だったのです。偶然ではありません。
大前さんは、疑問を抱くと即座に海外、国内のどこの現場
へでも飛び、自分の五感(感性)を大切にしながら、
感性に経験と実績を重ね合わせ、結論を導き出す、
という独特の手法を確立しています。
簡単に真似のできることではありません。
大前さんは、「自調自考自動」の人です。
自分で調べ、自分で考え、自ら行動する人です。
ちなみに、「自調自考」は進学校の渋谷教育学園幕張の
教育方針です。それに、私は「自動」を加えて、
「自調自考自動」としました。
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