先月(2014年2月)、ロシアのソチで開催された、
冬季オリンピックでは、男子フィギュアスケートで
羽生結弦選手が、日本男子初の金メダリストと
なりました。
さらに、スケボーハーフパイプで最年少(15歳)
の平野歩夢選手が銀メダル、スキージャンプで
ベテラン葛西紀明選手も銀メダルを獲得するなど、
全メダル数8個という成果を収めました。
メダル取得者には、「プロフェッショナリズム」
があった、と思っています。
たとえアマチュア選手であっても(平野歩夢選手は
プロ)、プロ意識が最後まで持続したのです。
プロ意識とは、勝つために努力するのは当然のことで、
結果が全てという意味です。
アマチュアは努力したことが讃えられ、結果が思わしく
なくても、評価されます。
そうした両者の違いは、プロフェッショナリズムの有無
にある、と考えています。
ビジネスにおいても全く同様で、成果を出せなければ
プロではないのです。
「成果は出せなかったが、よく頑張ったな」と言われて
いるうちは、アマチュアである、と自覚しなくては
なりません。
そのようなことを教えているのが、盛田さんの言葉だ、
と思います。
スポーツのオリンピックには、よくいわれる
有名な言葉がある。「オリンピックは、
参加することに意義がある。勝敗は
二の次である」というクーベルタンの
言葉だ。しかし、われわれのビジネス・
オリンピックでは、参加することに意義
がある、というような悠長なことは
いっておれない。参加するだけでは全然
意味はない。参加する以上は、その
オリンピックで勝たなければならない
のだ――これが第一なのである。
(PP.79-80)
(046-1-0-000-334)
井深社長と一緒に、われわれ少数の者が
うちの会社を始めたとき、われわれの
会社が生き延びるためには何をしたら
よかろうと、いろいろ考えた。結論は、
われわれのいちばん得意な、電子工学の
技術を活かす以外に勝つ方法はないという
ことだった。だから、われわれはこの技術
を活かして、なんとかして新しいものを
開発していこうという決心をした。
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(047-1-0-000-335)
いつまでも勝ち抜くためには、われわれの
貴重な戦力を本当に得意な専門的なものに
集中しなければならないのだ。オリンピック
で、いろいろな種目で勝つようなことは、
われわれにはできることではない。やはり、
自分の得意なことで勝つ以外にないんだと
いうことを、よく知らねばならない。
得意なことだけ一生懸命やることによって
のみ、競争に勝てる――これは簡単明瞭な
原則である。
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