『ロウアーミドルの衝撃』(28) 新・大前研一名言集(110) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『ロウアーミドルの衝撃』(28)






「自分のことを中流」と考える日本人が、
かつて多く存在しました。私自身もその一人でした。


しかし、今では上流と下流だけの二極に分化しています。
派遣社員の首切り、正社員の激減、給与、賞与の大幅削減
など従業員には逆風が吹き荒れています。


そうした現状を踏まえて、ロウアーミドル(中流以下)
という概念を示しつつ、生き抜く指針を提示している本が
『ロウアーミドルの衝撃』です。


現実から逃避せず、現実を直視し、少しでも明るい未来像を
描けるようになりたいものです。





 仮に1000万人を1単位とすると、

 日本は10~12の道州に分けるのが妥当だろう。

 道州の区割りの仕方にはさまざまな意見があると思うが、

 道州がひとつの地域国家として機能するためには、

 歴史や文化に根ざした地域の一体感が必要である。

 幸い、日本にはすでに北海道、九州、東北地方、

 関東地方といった地域区分があるから、

 それをもとに人口分布や商圏としての特徴、

 将来性などを重ね合わせて区割りを考えていけばいい。
 


             今日の名言 1 〈331〉




 そうすると、どうしても私がかねてから提案して

 いるような11の「道」の区割りになる。

 北海道、東北道、関東道、首都圏道、北陸道、

 中部道、関西道、中国道、四国道、九州道、

 沖縄道である。

 ちなみに区割りをすべて「道」と呼ぶのは、

 日本には古代から大きな地域のまとまりを「道」

 と呼んできた歴史があるからだ。
 

   
             今日の名言 2 〈332)




 首都圏道は東京、埼玉、神奈川、千葉からなる地域で、

 人口3300万人余りと規模が大きいが、

 首都機能を持つ「特別区」として位置づけるべきだ

 と考えている。

 逆に沖縄道は人口が130万人ほどしかなく、

 ひとつの道にするには規模が小さい。

 しかし、古くから独自の歴史と文化を持ち、

 今後は東シナ海経済圏の中心として繁栄できる可能性

 が大いにあるので、あえて独立したエリアとして

 提案したい。
 

      
             今日の名言 3 〈333)





大前さんが提言する時は、いつもそうですが、
明確な基準を定め、その基準を前提にして
具体的な数字を用いて行います。


抽象論ではいろいろな解釈ができ、ポイントを収斂
させるどころか、拡散させてしまう結果になります。


そして、議論が紛糾し、挙句の果てに何もまとまらず、
時間を浪費するだけというお決まりのコースをとります。


大前さんが提示した道州制の議論も、道州制そのもの
の定義も政党や政治家個人ごとに異なり、
一向に方向性すら出てきていないのが現状です。


自民党と民主党のどちらが政権与党になろうと、
その状況に変化はありません。


私が不思議に思うのは、政治家の「勉強会」と称する
セミナーについてです。


出席する議員に議論に本気で参加する気があるのか、
首を傾げざるをを得ない事実があることです。


そのセミナー講師に大前さんを迎えることは、
大いに意義があるのですが、「勉強会」の途中で、
議員が一人二人と席を立ち、自分の選挙区へ出掛ける
ことがよくあるそうです。


形式的に「勉強会」に出席するだけで、
「勉強会」で取り扱うテーマに本気で取り組もうとする
姿勢がないのです。


そういう議員は最初から出席しないほうがよほどいい
と思いますが、いかがでしょうか?







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