『ロウアーミドルの衝撃』(27) 新・大前研一名言集(109) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『ロウアーミドルの衝撃』(27)






「自分のことを中流」と考える日本人が、
かつて多く存在しました。私自身もその一人でした。


しかし、今では上流と下流だけの二極に分化しています。
派遣社員の首切り、正社員の激減、給与、賞与の大幅削減
など従業員には逆風が吹き荒れています。


そうした現状を踏まえて、ロウアーミドル(中流以下)
という概念を示しつつ、生き抜く指針を提示している本が
『ロウアーミドルの衝撃』です。


現実から逃避せず、現実を直視し、少しでも明るい未来像
を描けるようになりたいものです。





 中国が突然走り出したのも偶然ではない。

 北京の中央集権が1998年に終焉(しゅうえん)を迎え、

 「中国連邦」として生まれ変わったからである。

 そして、インドもまた州別に走り始めて、

 世界から大注目されるに至っている。

 繰り返すが、カネは世界中にありあまっているのだ。

 国民負担を強いないで繁栄を世界から呼び込む能力こそ、

 21世紀の政治家に要求されるもっとも大切な資質なの

 である。
 


             今日の名言 1 〈328〉




 日本にとってもっとも適した道州制のあり方は

 どういったものか。

 今世界で繁栄している北欧やアイルランド、

 アメリカやアジアの「地域国家」などの経済活動の

 単位を測ってみると、ボーダーレス経済における

 「繁栄の最適単位」は、最小で人口300万人から

 最大2000万人程度である。
 

   
             今日の名言 2 〈329)




 300万人~2000万人の単位は、

 国としての規模を立派に持っているから、

 中央の権限を委譲するのにじゅうぶんな受け皿となる。

 国は防衛や通貨など、国家統治のために最低限必要な

 ことを行うだけで、後はすべて道州に任せればいい。

 立法なども、どうしても全国的に統一する必要のある

 事柄を除いて、基本的には道州ごとに行えるように
 
 すればいいのである。
 

      
             今日の名言 3 〈330)




「道州制」のコンセプトを提示したのは、
大前さんです。


自著やメルマガ、講演会などで持論を展開
しました。


大前さんは、イメージではなく、数字で示し、
具体的な提言をしました。


大前さんの考え方は、私たち一般人の考え方
より一步も二歩(五歩も十歩?)も先行して
いるためか、私たちは真意を理解できずに、
やり過ごしてしまいがちです。


大前さんが発言してから5年くらいたつと、
「そういうことだったのか!」
という事実に、とても多く気づかされます。


大前さんを批判する人は少なくありませんが、
批判する人の多くが、自分の身分を隠して
批判する態度は如何なものかと思います。


批判するなら、まず「自分はどういう人間で
あるのか」を明示し、「大前さんの考え方の
どの点がおかしいのか」、「私はこう思う」
という対案を示すことが不可欠です。


ところが、そうした基本的なルールさえ
知らない人がいます。


文句を言うだけです。


日本では「言論の自由」が認められています。
ですが、その自由は限りなく認められている
わけではありません。


発言には「責任」を伴うことを自覚しなくては
いけません。


2ちゃんねるでの発言のように、ハンドルネーム
(HN)で「言いたい放題」の態度は、
無責任としか言いようがありません。


誰がそんな人物を信用しますか?


HNを使うと、別人格を意図的に作り出すことが
できます。


HNで言いたい放題の人は、日常生活の中では、
気が小さく、ボソボソと小声でしか話せない人
かもしれません。


対面して話すことができない人かもしれません。


そのような人には、HNは別人格を使うのに都合が
いいのです。


自分の考え方が優れていると自信があるなら、
堂々と持論を展開するべきです。


あなたはどう思いますか?






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