今週の言葉(39) 事業の原点は「現場」 トップと企画部門は 現場に足を運べ | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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事業の原点は「現場」
トップと企画部門は
現場に足を運べ


山田 隆持(やまだ・りゅうじ)氏
[NTTドコモ取締役相談役]




 事業の原点は、お客様との接点である「現場」

 にあります。だからこそ現場の意見を尊重して、

 本社の人間、特に経営者自ら現場に足を運ぶ

 ことが絶対必要なんです。と、言うのは簡単

 ですが、実行するのはとても難しい。


 本部長になっても、トラブルがあると現場に

 行って謝ります。1月4日の仕事始めの日から

 謝りに行ったこともあります。自ら行って

 お客様の声を聞き、実際のサービスに役立て

 ました。


 私は、現場が好きで好きでたまらない。だから、

 全国を回るのも苦になりません。ですが、そうで

 ない人も現場に行かなければダメです。


 経営陣みんなで手分けして行くことが大切です。


 支店やショップに行くと、現場の雰囲気が本当に

 把握できます。学ぶことが多いですし、本社の

 施策をダイレクトに伝えられます。


 本社で企画立案するのは、理屈の世界なんです。

 理屈の6割は正しいけれど、4割は違う。ところが、

 本社にいると理屈が10割正しいと錯覚してしまう

 のです。


 実行こそ重要で、現場が評価されなくてはいけ

 ません。


 問題点を早く見つけて、早く変えないといけない。

 企画の人はもっと現場に行かなくてはならないの

 です。


             (2014.05.12号から)  
   






組織図を見ると、一般的には経営者層がピラミッドの
頂点に位置しています。


ところが、中には、逆ピラミッド型をしていて、
一番上に最前線にいる現場の人たち(営業部員や店舗)
を置き、底部に経営者層を配置している企業もあります。


お客様に最も近い位置で働く人たちを最重視している
のです。もちろん、組織図だけで実態は旧態依然の組織
が機能している企業もあります。


山田さんは、現場の重要性を本当に分かっている経営者
と言えます。


3現主義という言葉を聞いたことがあるでしょう。
「現場」「現物」「現実」の3つの「現」をとって
3現主義と言います。


現場に足を運び、現物に接し、現実を五感を使って
知ることが大切であることを教えてくれるキーワードです。


本社(現場から最も遠い存在)に長くいると、
現場で何が起こっているか見えず、間違った判断をして
しまうことがあります。


山田さんは、そうした姿勢が危険と考えているのだ、
と思います。


それは、2次情報や3次情報に頼っていては、
物事の本質が理解できず、問題点を見誤ってしまう
おそれがあるからです。






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