『ロウアーミドルの衝撃』(24) 新・大前研一名言集(106) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

私のテーマは6つあります。
(1)ビジネス書の紹介(2)医療問題 (3)自分ブランド力
(4)名言 (5)ランキング (6)ICT(情報通信技術)
このブログでは、主に(1)~(4)を扱っています。
(5)と(6)はそれぞれ別のタイトルで運営しています。

『ロウアーミドルの衝撃』(24)






「自分のことを中流」と考える日本人が、
かつて多く存在しました。私自身もその一人でした。


しかし、今では上流と下流だけの二極に分化しています。
派遣社員の首切り、正社員の激減、給与、賞与の大幅削減
など従業員には逆風が吹き荒れています。


そうした現状を踏まえて、ロウアーミドル(中流以下)
という概念を示しつつ、生き抜く指針を提示している本が
『ロウアーミドルの衝撃』です。


現実から逃避せず、現実を直視し、少しでも明るい未来像
を描けるようになりたいものです。





 所得階層の二極化によって日本はM字型社会になり、

 国民の8割がロウア-ミドルクラス以下の時代に

 なった。平均収入が減少して日本の(給与などの)

 フローが少なくなり、逆に(個人金融資産などの)

 ストックはますます増えていく。これはストックを

 持たない若い世代にとっては極めて不公平な世界で

 ある。
 


             今日の名言 1 〈319〉




 ただでさえ若い世代は負担が重く、年金に関しては

 自分たちが支払った分より少ない額しか貰えない。

 高齢者を支えるための健康保険や介護保険の負担

 もさらに重くなる。この状況下で目減りしていく所得

 に課税しようとすれば、若い世代が反乱を起こす

 可能性は極めて大だ。
 

   
             今日の名言 2 〈320)




 私の考えでは、基本的には日本には2つの税が

 あればいい。そのひとつは資産に対する課税である。

 所得税は現在でもたった14兆円の税収しかないが、

 今後は国民の所得そのものが減っていくのだから、

 この部分で増税しようとしても、国民の重税感が増す

 だけで実際の税収アップ効果は薄い。

 そもそも所得税を増やそうというコンセプトそのものが、

 じつは間違いなのである。


      
             今日の名言 3 〈321)



資産税の趣旨は、固定資産の流動化を促す
ということです。


固定資産とりわけ土地に課税されれば、
大地主は土地を手放さざるをえない状況に
置かれます。


そうした結果、土地の流動化が促進され、
増収にもつながるというアイディアの提示
です。


大前さんは、生活者という目線で常に考えて
いるので、既得権益者にとっては敵に見ら
れることが多いですが、既得権益者に厳しい
ことを堂々と意見する人は大切です。


一般の人たちは、「長い物には巻かれろ」
という態度を取ることが生きる道と考え、
行動することが多いですね。


体制派に属している方が、有利にことが進む
と考えがちですが、それでは何も良い方法へ
進みません。


納得いかないことは正々堂々と、意見を言う
ことは大事だと思います。もちろん、発言には
責任を持たなくてはいけませんが。





記事が面白かったら
ポチッとして下さい。
藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ-人気のブログランキング


こちらのブログもご覧ください!

こんなランキング知りたくないですか?

中高年のためのパソコン入門講座(1)

藤巻隆のアーカイブ


私の書棚(読み終わった本の一覧)