日経ビジネスのインタビュー(109) 「江戸五輪」を目指せ | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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「江戸五輪」を目指せ
2014.02.17

隈 研吾(くま・けんご)氏

[建築家]


 日本は成熟期に入っています。
 少子高齢化問題への対応など、新しい
 社会に向かって舵を切り出している
 ということをはっきりアピールする
 ような形で、都市開発を進めるべき
 です。


 僕は「都市の人生」というものが
 あると思うんです。若者、中年、老年
 があるみたいに。そして、その時期に
 合わせた「生き方」というものがある。


 高齢者や障害者に優しく、環境にも
 配慮したコンパクトシティーこそ今回
 の五輪の都市整備の目標にすべきです。


 パリやロンドンの都市整備の大きな
 テーマはやっぱり、ウオーカブルな、
 高齢者にも優しい街です。歴史の
 コンテクストをもう一度磨き直す
 ということをやった成果が出ています。


 江戸というのは世界のコンパクト
 シティーの1つのモデルです。


 僕らが東京というものをもう一度、
 世界に売り出す時に、江戸の路線は
 うまく隠し味で使いたいですね。


 まさにリピーターを来させるには、
 都市に重層性がなければダメなわけです。
 東京って裏路地とかがあって、本来で
 あれば結構重層的な魅力のネタはある
 わけですよ。京都は、そういうレイヤー
 構造を見せているから、リピーターが
 多い。


 渋谷って地形を調べてみると、あそこは
 谷底なんですよ。だからその谷底の地形
 を生かして、空中に浮いた広場とか、
 空中の通路みたいなものを構成したりね。
 そんな立体的な都市は、あまり世界の都市
 では例がない。


 建築家と言えど造形力やセンスじゃない
 ような気がする。例えばクライアント
 が何を望んでいるか、使い手が何を望んで
 いるかということが見えるかどうか。


 図面の中に自分を歩かせることができる
 能力、つまり空間把握力は、日本人は特に
 優れています。


 東京はここまで膨張したわけだから、
 逆にどういうふうにシュリンクしていく
 かということを考えた方がいい。
 昔のそれこそ江戸の持っていた知恵を
 生かすべきです。




隈研吾さんについて、他のブログで
「世界的な日本の建築家は誰か?」というテーマで
書いたことがあります。

こちら → 世界的な日本の建築家は誰か?


2020年の東京五輪に向けて、都市開発だけでなく、
世界中から多くの来訪者を迎えるために、
どのようなコンセプトで東京を世界に向けて
アピールするのか、が重要になってきます。


隈さんは、「江戸というのは世界のコンパクト
シティーの1つのモデルです」と語っています。
江戸と東京をどうつなげていくか、
とても興味深いことですね。




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