「自分のことを中流」と考える日本人が、
かつて多く存在しました。私自身もその一人でした。
しかし、いまや上流と下流だけといった二極分化の
様相を呈しています。
派遣社員の首切り、正社員の激減、給与、賞与の
大幅削減など従業員には逆風が吹き荒れています。
そうした現況を踏まえて、ロウアーミドル(中流以下)
という概念を示しつつ、生き抜く指針を提示している本が
『ロウアーミドルの衝撃』です。
現実から逃避せず、現実を直視し、少しでも明るい未来像を
描けるようになりたいものです。
今日の名言 1 〈259〉日本以外には中位数年齢が50歳を
超える国はない。
とりわけアメリカは40歳にも満たない。
過疎化の進んだ地方の町や村に行くと、
若者の姿をほとんど見かけず、
高齢者にしか出会わないような場所があるが、
イメージとしては日本全体がそうした活気のない、
どんよりした国になってしまうということだ。
今日の名言 2 〈260〉2004年における日本の生産年齢人口
(15~64歳)は8500万人、
これに対して65歳以上の高齢者人口は
2500万人だから、生産年齢人口3.4人で1人
の高齢者を支えている計算である。
それが2025年には、少子化によって
生産年齢人口が7200万人に減少。
一方高齢者人口は1000万人増えて3500万人
になり、勤労世代2人で1人の高齢者を
支えなければならないことになる。
今日の名言 3 〈261〉私は税金の問題を一発で解決する案を
持っている。それはけっして奇策ではなく、
日本の新しい社会構造、質的変化に対応したものだ。
日本が長期衰退から抜け出すには、
サラリーマンにのみ負担増を求めるという旧来の
発想を根本から改め、新しい世界、新しい日本の
構造変化にマッチした徴税システムを創り出さな
ければならないのである。
2014年4月1日から消費増税が施行されました。
予想通り、3月と比べて消費は大幅に減少しました。
しばらくは消費の低迷は続くでしょうが、いずれ
回復基調に戻ります。
生活のために不可欠なものまで減らすには、
限界があるからです。
日本の徴税システムで不可解なことは、サラリーマン
から絞る取るシステムが存在し続けていることです。
それは、徴収しやすいからです。
サラリーマンの収入はガラス張りになっているから
です。さらに、経費がほとんど認められないから
でもあります。
宗教法人や議員、医師(とりわけ整形外科)、
農業従事者、風俗業者などへの課税は、サラリーマン
とは雲泥の差があります。
優遇税制がまかり通っているのです。
しかしながら、国は一向にメスを入れません。
領収書を発行せずにお金の受け渡しをしていれば、
お金の流れを捕捉できません。
見て見ぬ振りをしている面も否めません。
もっとも、何の力もない私が言っても、犬の遠吠え
にもなりませんが・・・
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