日経ビジネスのインタビュー(106) 強迫観念のように開発する | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

私のテーマは6つあります。
(1)ビジネス書の紹介(2)医療問題 (3)自分ブランド力
(4)名言 (5)ランキング (6)ICT(情報通信技術)
このブログでは、主に(1)~(4)を扱っています。
(5)と(6)はそれぞれ別のタイトルで運営しています。

強迫観念のように開発する
2014.01.27

家次 恒(いえつぐ・ひさし)氏

[シスメックス社長]


当社はヘマトロジー(血球計数検査)分野
の検査機器で約4割の世界シェアを持っています。
今の医療は、この検査データがないと始まりません。


(収益を稼ぐビジネスモデルは)機械、検査用試薬、
サービスの3つです。今、粗利益率を見ると、試薬と
サービスが7~8割、機械が3割ぐらいです。


実は今、医療機関に納めている検査機器には、ネット
ワークのケーブルを入れています。ウェブカメラで
状態を遠隔地から見ることもできる。つまり、お客様が
電話をかけてきたら今、どんな状況で何の部品が必要か、
すべてこちらで分かるということです。


大事なのは多様性です。こう言いながら、僕は日本人は
日本人のアイデンティティーを持っていないといけない
と思います。和食が世界無形文化遺産になったけど、
きちんと語れるか。根無し草じゃダメです。


僕は持論として、環境が人を作ると思っている。日本は
「欲しがりません勝つまでは」と言ったから負けたん
ですよ。環境を変えたら考えが変わる。欧州だと研究所
がアルプスの中にあったり。さすがだなと思いますよ。


これからの流れ、時代を先取りしていかないと、環境、
状況、技術が変わった時に企業は絶対滅びますよ。


強迫観念みたいに研究開発をしないといけないのです。


付加価値を生んでいかない限り、人件費も電気代も高い
日本で、ビジネスはできない。成功するかは分からない
けど、リスクは取っていきます。




プロアクティブに行動する。リスクを取る。
そして成功の復讐を十分に理解する―。


この3つがポイントであると思います。


変化が起きてから行動する(受動的)のではなく、
変化を「先取り」(能動的、プロアクティブ)して動く。


成功するか否かは分からないが、リスクを負って自ら動く。


今、うまくいっていることに胡座をかかず、進取の気性で
事業に取り組む。


シスメックスはBtoBの事業です。つまり、企業間同士の
取引です。ですから、私たち一般消費者の目に留まる機会は
めったにないでしょう。


しかし、同社が扱う医療機器類は、患者さんのために使う
道具です。それだけ、に患者さんに多くの心理的苦痛を
与えない製品づくりが求められます。






記事が面白かったら
ポチッとして下さい。
藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ-人気のブログランキング


こちらのブログもご覧ください!

こんなランキング知りたくないですか?

中高年のためのパソコン入門講座(1)

藤巻隆のアーカイブ


私の書棚(読み終わった本の一覧)



バックナンバー