『伊藤雅俊の商いのこころ』(15) 言葉の迷宮(82) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

私のテーマは6つあります。
(1)ビジネス書の紹介(2)医療問題 (3)自分ブランド力
(4)名言 (5)ランキング (6)ICT(情報通信技術)
このブログでは、主に(1)~(4)を扱っています。
(5)と(6)はそれぞれ別のタイトルで運営しています。

『伊藤雅俊の商いのこころ』(15)





伊藤さんが話している、「商人の道」がどのような
ものなのか、ご紹介しましょう。


25行にも及ぶ長いものなので、最初と最後だけ
掲載します。

商人の道

農民は連帯感に生きる

商人は孤独を生き甲斐にしなければならぬ

総(す)べては競争者である

農民は安定を求める

商人は不安定こそ利益の源泉として

喜ばねばならぬ

(中略)

石橋をたたいて歩いてはならぬ

人の作った道を用心して通るのは

女子供と老人の仕事である

我が歩む処そのものが道である

他人の道は自分の道ではないと云う事が

商人の道である


「商人の道」は読み人知らずということですが、
伊藤さんは座右の銘にして生きてきたそうです。


「孤独を恐れず、我が道を行けという先人の厳しい教え」
ということです。


じっくり考えてみないと、なかなか深く理解することは
できないでしょう。


伊藤さんは、こう自問しています。答えは簡単には
見つかりません。


「本当にこれでよかったのか。もう一度やり直すとしたら、
同じ道を歩むだろうか。」(P.165)





 ヨーカ堂も例外ではありません。年功序列が崩れ、

 パートタイマーの登用が避けられなくなるなど、

 実力主義にならざるを得ません。社員の平均

 年齢も高齢化しています。一人ひとりの社員を

 モラルアップし、生き生きと働いてもらうことが

 一層、困難で重要性を増しています。

                    (P.162)

         (043-1-0-000-244)



 


 過去と振り返るのではなく、歴史の目で未来を見

 つめるために、人間は歴史を学ぶのです。日本人は

 もう一度、歴史の目で、自分を見つめ直す必要が

 あります。私が、本当は書きたくなかった「私の

 履歴書」を書いたのも、日本人とヨーカ堂グループ

 の社員、関係者に、そのことを言い残したかった

 からです。 
 
                 (PP.162-163) 

         (044-1-0-000-245)





 「冥利(みょうり)」(神仏が知らず知らずの

 うちに与える恩恵)という言葉が、私は好きです。

 利益は奪うものではなく、与えられるものであり、

 その考え方が、商人の道、人の道に通ずるのです。

 恐れを知らぬ人は、本当に恐ろしいものです。

                    (P.163)

         (045-1-0-000-246)






記事が面白かったら
ポチッとして下さい。
藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ-人気のブログランキング


こちらのブログもご覧ください!

こんなランキング知りたくないですか?

中高年のためのパソコン入門講座(1)

藤巻隆のアーカイブ


私の書棚(読み終わった本の一覧)



「平家物語」 朗読 平幹二郎