2013.12.9
松本 南海雄(まつもと・なみお)氏
[マツモトキヨシホールディングス会長兼社長]
海外の人に日本の化粧品はお土産として
人気ですが、訪日客数が増えてきていることが
我々にも追い風になっていると感じています。
もう1つ付け加えるなら、無料通話アプリの
「LINE」を使った販促が効果的でした。
LINEを通じた当社サービスの利用者数は
足元で600万人を超えたぐらいですが、これは
すぐに1000万人を超えてくるでしょう。
これは調査で出ているのですが、薬局で薬を
買う人でどの製品を買うかを決めている
「目的買い」の人は全体の2割で、残りの8割は
「こんな症状だが、どんな薬がいいか」という
助言を求める人たちです。
万が一何かがあった時、すぐに販売店に行って
相談できるという点も大きいのではないでしょ
うか。当社なら、お医者さんやメーカーの窓口
を紹介できます。
確かに、実店舗でも課題はあります。ドラッグ
ストアにいる薬剤師や登録販売者すべてが、
店頭での接客や情報提供などで十分に専門性を
発揮しているとは言いません。日用雑貨と同じ
ようなやり方で薬を売っていては、消費者の
信頼を失うでしょう。
実店舗で扱っている商品のうち、ネットで売れる
ものについてはほぼすべての商品を販売できる
ようにしますよ。
僕はネットが今後、売り上げ全体に対して
それほど大きなウエートを占めるとは考えて
いないんです。100億円いけばいいところじゃ
ないですか。来期当社の売上高は5000億円に
なると思いますので、それからすれば数%
にすぎないということですね。
店舗の増加という点から考えて、コンビニとの
競争は今後も厳しくなるでしょう。彼らと
比べた時のドラッグストアの特徴はと言うと、
まず飲料や日用品が安いという印象は消費者
にもあると思うんですね。また、品揃えも多い。
だから、彼らの強みであるまさに「利便性」の
部分を、我々はもっと強化していく必要がある。
そうすれば客を奪っていけると思います。
松本さんは、薬の販売でネット専業販売者との
競争には、「専門性」を強化していけば、
勝てる、と断言しています。
また、松本さんは、飲料や日用品の販売で、
コンビニとの競争が熾烈になっていく、
と見ていますが、コンビニの特徴である
「利便性」を逆手にとって、強化していけば
コンビニには負けない、と自負しています。
私も時々、マツキヨを利用しますが、店舗の
規模は大きくなくても、店員に直接尋ねる
ことができ、確認できることが、安心感に
つながっている、と思います。
マツキヨはすでにアジアにも進出を果たし、
事業を拡大しています。そこに「満足」の
二文字はありません。
存在していない理由!?
ちなみに、マツモトキヨシの店舗第1号は千葉県松戸市の
北小金にある「22号店」だそうです。
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