私は6月末(2006年)で51歳になりました。
その意味で、このタイトルの本は自分の半生を
振り返る機会を与えてくれた本ですし、
後半生を生き抜いていくためのよすがともなりました。
「人生とは何ぞや」をご一緒に考えてみませんか。
『50代からの選択』(初版 2004年11月10日
集英社)は、<ビジネスマンは人生の後半にどう
備えるべきか>というサブタイトルが示すように、
自分の人生を真剣に考えるきっかけを与えてくれます。
50代のかただけではなく、実は20代、30代、
40代のかたにも読んでいただきたい本です。
今回はハンバーガーを日本に根づかせた
日本マクドナルド社元会長、藤田 田(ふじた・でん)氏
について語っている個所です。
今日の名言 1 〈196〉藤田さんは、社長を退いて会長のなり、
翌年にはその会長職も退いて、
2004年4月に78歳で亡くなった。
僕はすごく驚いたのだけれど、
30年かけてあそこまでの会社を
つくりあげた人物に対して、
社葬ひとつない。
マクドナルドよ、それはないだろうと、
たいへんな憤りを感じた。
それほど藤田さんが会社と揉めて
しまっていたということなのだろうが、
アメリカのマクドナルド社は、
葬式ぐらい社葬として行い、
日本一のファーストフードを育て上げた
功績を讃え、感謝を表わすべきだった
のではないか。
それが人間的な対応というものでは
ないかと僕は思ったものだ。
今日の名言 2 〈197〉そもそも経営者には、「寿命」
というものがあると僕は考えている。
それは「時代」「年代」「世代」によって
形成された世の中の価値観と密接に
関わっているのである。
今日の名言 3 〈198〉藤田さんの例をあげるまでもなく、
個性の強い創業社長の引き際は難しい。
信頼出来る後継者が育っていなければ、
それこそ、60代になっても70代になっても
バトンタッチできず、走行しているうちに
改革に失敗したり、ワンマン社長への不満が
内部から噴出してきたりして、
辞任に追い込まれる、ということにも
なりかねない。
藤田田(ふじた・でん)さんの著書に
『Den Fujitaの商法①』
頭の悪い奴は損をする 新装版
(藤田田 KKベストセラーズ)
があります。
今、手元にあります。
巻末を見ると、こう書いてあります。
(本書は1974年に新書版で初版発行、1984年に文庫化
された『頭の悪い奴は損をする』に加筆いたしました)
そして、この本の出版年月日は、奥付を見ると1999年
12月25日 初版発行となっています。
つまり、2014年のちょうど40年前に新書版で初版が
発行され、10年後に文庫化され、さらに15年後に
再び新書版で発行された稀有な本です。
40年前に書かれたことを思うと、藤田さんの先見の明
に驚きましたし、敬意を払いたい、と思います。
この本の中から、今でも十分に通用する、藤田さんの
言葉をいくつかご紹介します。
(上掲書、以下同様 P.26)成功の積み重ねから得た方程式は
貴重だが、それにとらわれて固定観念を
作り上げてしまうことはあまり感心した
ことではない。
(P.27)いつの時代にも、他人の成功に
ねたみを抱く人間はいるものだ。
ねたみを抱く人は、人一倍金儲けに
関心がある。ところが、面白いことに、
他人の成功をねたむ人ほど金儲けが
へたなのだ。ここ掘れワンワンの
意地悪爺さんがいい例だ。
(P.37)商売のヘタな人は、社員を牛馬の
ごとくこき使って儲けてやれ、などと
考えるから儲からないのだ。人間の成長
を心から念願して養成してやる。
そうすると不思議なことに、社員を牛馬
のようにこき使ってやろう、と思っている
者の何倍、いや何十倍と儲かってしまう
のだ。商法の根本は人間の商法である。
人間不在の商法で儲かるわけがない。
(P.98)危機意識がないといい知恵は
でてこないものである。窮すれば通ず、
という言葉があるが、まさにその通り
である。いい発想の基本は危機意識で
あるといえる。
(P.158)商売はすべからく頭をつかうべき
である。頭のいい奴は儲かり、頭の
回転の悪い奴は損をする。これは
商売の定理である。頭は使わなければ
さびつくし、悪い頭でも使っている
うちに回転はよくなるものだ。
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