日経ビジネスのインタビュー(95) 何でも自分でやってこそ 水野 泰三氏 [アルペン社長] | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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何でも自分でやってこそ
2013.11.11

水野 泰三(みずの・たいぞう)氏

[アルペン社長]


高いビルにしたのは目立つためもあったん
ですけど、一番はヘリポートを造りたかった
からです。


今、年間で60店くらい出店候補地を視察
するんですが、会社からヘリで飛べば
北海道と九州を1日で回れちゃうわけですよ。


それに空から見れば、住宅地と店舗と道路が
どうつながっているか一目瞭然です。


出店判断にとても役立つ。


スポーツ用品は使う人の専門性が高い商材
です。経験豊かな客に、ちゃんと売れる
販売員がいるかどうかが大きいんです。


週休3日と言うと驚く人もいます。でも1日10
時間働けば、週4日勤務で40時間、8時間を5日
間と同じですからね。週1日はスポーツをして、
経験を積んで、ついでに明るく元気になって
もらえばいいじゃないですか。


モノ作りは当社の大きな特徴です。他社はPB
といっても外部メーカーに作らせてそれを売る
わけですが、当社は自社で工場も持って、
一から開発しますから。姿勢が違いますよ。


グループ従業員約3000人のうち、デザイナー
など開発の人間が約150人います。


今でこそSPA(製造小売り)というモデルは普通に
なりましたが、当社はユニクロさんとかが騒がれ
るよりずっと前からやってきたんです。


経験で言うと、PBはメーカー品の2~3割引程度の
値段じゃ売れないんですよ。でも、4~5割くらい
までいけば一気に売れるようになる。半年まで
いけばお客さんも迷わず買えるでしょう。


ウチにはそういうPBが多いですから、メーカー品
が高いならその分ビジネスチャンスがあることに
なる。


利益でもメーカー品の粗利益率が大体35%くらいで、
PBなら50%強くらい。中間マージンがないから、
安く売ったとしてもある程度の数をこなせれば利益
は取れる。ゆくゆくはPBとメーカー品の売上比率を
50対50くらいにしたいと思っています。


でもそれには、PB自体のブランドマーケティングも
しっかりしないとね。





私が、出版業界(取次)に席を置いていた時、
東京神田周辺の有名な古書街によく行きました。


そこに、当時は「スキーのアルペン」という
キャッチフレーズで通っていたアルペンが
ありました。今もあります。


アルペンはスキー用品だけで稼いでいたんですね。

ところが――。


「需要のある冬の半年だけ店をやって、残りは

従業員に『来るな』と言ったんです。

スキーだけで食えちゃったからね。夏の人件費

も電気代ももったいないじゃないですか。

そうしたら、『アルペンが潰れたらしい』と

噂になった。さすがにそれはまずいと思って、

閑散期にできるものを探してゴルフを始めたん

です」。


「直近の決算では、ウインター商材の売上高は

全体の1割未満で、野球やサッカー、ランニング

などの一般スポーツが大半」と業態を転換した

そうです。もはや「スキーのアルペン」では

ないのです。




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