日経ビジネスの特集記事(25)  日米最新事例 ビッグデータ 本当の破壊力(3) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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<このページでは、『日経ビジネス』の特集記事の
概要紹介と、管理人のコメントを掲載しています>



日経ビジネスの特集記事(25)

日米最新事例
ビッグデータ 本当の破壊力
 2013.9.30

データを「解放」せよ

ビッグデータを蓄積し、解析することで商機を
逃すか、逃さないということは、企業にとって
生死を分ける問題となりかねません


一方で、顧客にとっては、自分の個人情報が、
どう使われているのか分からない不安を、
解消することは容易ではありません。


そうした不安を完全に解消することはできないに
しても、考えられる一つの手段はあると、
日経ビジネスは述べています。


データを共有することで得られるメリットに

ついて、人々により深く認識、実感してもらう

ことだ。
  (P.43)


プライバシーに関する日経ビジネスの考え方は
次のとおりです。


プライバシーに関わる情報は、悪用されぬよう

最大限の注意を払って扱われるべきものでは

ある。だが、未来圏から吹きつける清冽な

可能性の風を受け止めるには、盲目的に保護

すればいいものではないことも確かだ。世界

を新たに記述し始めた“大きなデータ”は、

「公と私」という古くて新しい課題を改めて

社会に突きつけている。
  (P.45)


遺伝子解析が激安に

23対の染色体のうち、22対まで男女とも同じ
X染色体を持ち、23番目の染色体がX染色体だけか、
X染色体とY染色体の両方を持つかで、男女を
分けることは多くの人が知っていることです。


つまり、X染色体だけを持っていれば女性であり、
Y染色体を持てば男性になるわけです。


そして、23対の染色体に含まれる、A、T、G、Cの
わずか4つの塩基が31億対もあり、最近まで、
解読するには非常に高くついたのです。


ところが、アメリカのベンチャー企業の中に、
激安で解読サービスを提供するところが出てきました。


コンピューター処理能力が向上したことで、コストは
劇的に下がったのです。



1人の人間の全遺伝情報を解読する費用は、

2001年9月に9530万ドル(約95億3000万円)だった。

23対の染色体に含まれる31億もの塩基対の配列を

解読するのは、極めて高くついた。それが、

2012年10月には6618ドル(約66万1800円)へと、

実に1万4400分の1に下がっている。
  (P.48)



23アンド・ミーという米ベンチャー企業は、すべての
遺伝子情報ではなく、一部の遺伝子情報だけを解析
することで、低コスト化を実現しているそうです。


同社のアン・ウォジッキCEO (最高経営責任者)は、
99ドルでサービスを提供することを明言したという
ことです。


どんな点にメリットがあるのでしょうか?


利用者は様々な健康リスクを知ることで、

生活習慣を改善したり、病院で治療を受ける際の

参考にできる
  (P.47)



ビッグデータを巡るIT企業の覇権争いの中で、
台風の目になっている企業は米アマゾン・ドット・
コムの傘下でITインフラを提供する
「アマゾン ウェブ サービス(AWS)」だそうです。



膨大な顧客情報を保管し、商品の購買や閲覧の

履歴を分析して、お薦め商品を提案するなど、

アマゾンがデータ活用のノウハウに長けている

ことは、世界的に知られている。
  (P.50)



ビッグデータを蓄積し、解析することは膨大なコストが
かかります。


そのため、このようなサービス提供会社から安価なサービスを
提供されるため、大企業でもこのサービスを利用することが多い、
ということです。


日経ビジネスは次のような言葉で結んでいます。



大量のデータを、安価に、迅速に分析できる世界が

急速に広がる米国。新しいビジネスが誕生し、産業界の

リーダーも戦略を転換している。日本企業もデータの

荒波に翻弄されるのではなく、変化を見据えて、データ

活用で新たな産業を生み出したり、経営構造を変革した

りすることが欠かせない。
  (P.50)



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