日経ビジネスの特集記事(24)  イスラム・パワー 16億人の知られざる「世界」(3) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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<このページでは、『日経ビジネス』の特集記事の
概要紹介と、管理人のコメントを掲載しています>



日経ビジネスの特集記事(24)

イスラム・パワー
16億人の知られざる「世界」
 2013.9.23

16億人を「おもてなし」

五輪招致のプレゼンで、元フジテレビのアナウンサー、
滝川クリステルさんが「お・も・て・な・し」を
フランス語のなかに混ぜて話し、一躍有名になりました。


今特集記事を読んで、驚いたことがあります(私が知ら
なかっただけかもしれません)。


日本の文化や歴史に好感や愛着を持っている人たちが
多い、ということです。


ホテルに聖書が置いてあるのは、ごく普通のことですね。
では、コーランが置いてあったり、祈祷する場所を
確保している、ホテルはあるでしょうか?


高級ホテルはムスリム(イスラム教徒)向けサービスを
強化しているそうです。


訪日する外国人旅行者に占めるムスリムの割合は、
1割にも満たないそうです。伸びは著しいということです。


ムスリムが和食を好む理由があります。


魚介類や野菜を多く使っているからです。


ただし、工夫が必要です。


ハラール(食べることを許されている)食品で
あるかどうか、という点です。


意外に思ったのは、醤油です。


アルコールが添加された醤油は、そうでない醤油に
変える必要があります。


ハラール認証という障壁があり、飲食店は困惑して
いるかと言えば、必ずしもそうではないようです。

関西国際空港は、認証を求めるほどシャリア

(イスラム法)に忠実ではないものの、

ムスリムが比較的安心して利用できる

「ポークフリー(豚肉を含まない)、

アルコールフリー(アルコールを含まない)

メニュー」を準備するよう呼びかけた。

こうしたメニューは、厳密に言えば

ハラールとは言えない。

だが、それぞれの店舗が「現実的に、

できる範囲」でムスリムに安心して食事して

もらえる環境を作ろうと努めた。

不完全でも「ムスリムをもてなしたい」

という気持ちが伝われば、利用の間口を

広めることはできるだろう。
  (P.51)


イスラムを知る9つの「常識」

この中から4つ選びました。

1 断食月に外食産業の売り上げが上がる?

ラマダンの期間はむしろ、外食産業の売り上げが
他の月に比べ拡大する傾向がある。


日中、飲食を慎む分、夜には友人たちとごちそうを
囲む習慣があるからだそうです。


2 宗派争いの姿を借りた政治・経済対立

スンニ派とシーア派の対立は、日本国内では宗派争い
という捉え方が一般的でしょう。


ムスリム人口のおよそ85%はスンニ派で、残りはシーア派と
言われているそうです。ただし、イランやイラクなどでは
シーア派が多数を占めているそうです。


「両派の対立は、宗教的な問題ではなく、経済的もしくは
政治的な問題に起因する」(P.52)ということです。


3 7世紀に生まれた“新興宗教”

「最後発のイスラム教は、ユダヤ教、キリスト教の啓典
(新旧約聖書)もイスラム教の啓典として取り込んだ」(P.52)


1つ注意すべき点があります。


「アラビア語で書かれたコーランだけがコーランであり、
他言語に訳されてもコーランとはならない。翻訳書は
『注釈書』という体裁を取る」(P.53)ということです。


4 改宗者は死刑、姦通者は石打ち?

シャリアをどこまで順守すべきか、その基準には

地域差がある。

コーランは、罪とそれに応じた罰を次のように

記述している。

棄教者には死刑、婚外性行為を行った者には石打ち、

飲酒した者には鞭打ち、窃盗を働いた者には手首の

切断。

(中略)

国や地域によってその意義に大きな違いがある。
  (P.55)



日本人から見ると、残酷な罰のように感じますが、
いかがでしょうか?


今特集記事を読んで、感じたことは、私たちは「相違点」に
過度に注目する傾向があることです。「相違点」は認め合い、
「共通点」にもっと注目すべきだことです。


あなたは、今回の特集記事を通じてどうような感想を
持たれましたか?





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